嘲笑え。 (ページ25)

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「ッ、貴様のような小娘が俺らに勝てるはずが無い！！」

文次郎の声を合図に、他の上級生が怒鳴る。

「ふざけるのも程々にしろ！」

「俺ら上級生をなめてんのか？！」

『えぇ、勿論。ちょっとした怒車の術にこんな簡単に引っかかるなんてね。
それに私に負ける、とも限らないじゃないの？』

琥珀はぐっと言葉が詰まった上級生を一瞥もくれずにカウンターに戻り、優しく微笑んだ。

『…食事中にこんな話をしてごめんなさい？

お詫びにかごめかごめを歌ってあげる。』

「いや、怖いわ！！」

碧川がツッコミを入れるのも無理は無い。

因みに碧川が幽霊の時は[～]、人間の時は「～」で表示されるそうだ。

あーっと、話が脱線したな。では改めて＿＿＿
何故お詫びにかごめかごめだ、怖いわ。特に琥珀が歌うとポルターガイストが起こる。

すると、何処からか虎眼さんが現れ琥珀の後ろに立った。

「バイオリンを演奏したら？琥珀得意でしょ？」

『そうね…。って虎眼、お前いつから此処にいたのよ。』

「今来た。」

「…何がどうなっているんだ。」

逆に何がどうなっているのが分かった方が怖いわ。

バイオリンかぁ。多分見た事が無いかもしれない。

あ、でも何処かの段で浦風がバイオリン弾いてたな。←メタい

すると、琥珀がド〇えもんの様な声を出し(棒読みで)、どこから出したのかバイオリンを手にしていた。

『てってれーバイオリンー。』

「天女様、どこから出したんですか…？！」

『フッフッフ、秘密よ。』