嘲笑え。 (ページ19)

今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:3,461 hit

1＿17 ページ19

[何しに来た、だと？それはお前が1番分かっているだろう。]

『……私への復讐。めんどくせー。』

感情を押し殺すように呟くと、碧川は頷いた。

こいつめんどくせぇぇ……
言っとくけどこれ二年前の話ですわよ？
今更感ハンパねぇ。

いや、普通の事？私的にはもうどうだっていい事よ。

…追い出すか。

『ああぁぁあもうホントめんどくさいわね。5秒後に誰か来るからはよ帰れ。つか成仏しろ。地獄に落ちやがれ。塩まくぞ。死ね。』

[あぁん？！めんどくさい、だぁ？てめ死ねって…もう死んでるし。お前が殺したんだろーが、ちきしょー。]

反撃しようと口を開けようとすると、入口の方からカタンと、何か音がした。

留三郎か、と思いながら入口を背に仁王立ちをしている碧川を押しのける。

因みに碧川はトリップ特典で人間にもなれるそう。

「琥珀、大丈夫か？！ってああぁぁあ！！血がああぁあぁ！」

部屋に入るやいなや留三郎は私の頭を見て叫んだ。

頭からダラダラ血を流している私に気を取られているせいで碧川には気づかないようだ。まぁ、アイツ無意識に幽霊になってるからね。

そして何故か伊作と小松田さんがいない。

伊作が言っていた不運とその巻き添えね。ご愁傷様。

『とりあえず落ち着きなさい。』

「うぃっす」

[何この茶番]

「ん？どわぁぁああああぁ！！」