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38話  聞き出してやる ページ44

絶対、鬼舞辻無惨の事を聞き出してやる。そう固く決意した。


「全集中 水の呼吸 弍の型 水車!!」


藤襲山と違い、今は人を守りながら戦っている。刀も思い切り振れないし、鬼を深追いする事も出来ない。


すると、いきなり怒声が響いた。


「貴様ァァアァア!!邪魔をするなアアア!!女の鮮度が落ちるだろうがァ!!」


...いや、声平気?


「もう今その女は十六になっているんだよ、早く喰わないと刻一刻で味が落ちるんだ!!」


熱弁されても、と思っていると、沼の鬼二号が出てきた。


「冷静になれ、俺よ。まあいいさ。こんな夜があっても」


...お互いの事、俺って呼ぶんだ。分かりにくい。


「この町では随分十六の娘を喰ったからな。どれも肉付きが良く美味だった。俺は満足だよ」


「俺は満足じゃないんだ俺よ!!まだ喰いたいのだ!!」


...なんか、こんな感じのを表す言葉があったような...あ、多重人格だっけ?


「化け物...一昨晩拐った、里子さんを返せ」


呟くような和巳さんの言葉に、二号は首を傾げた。一号の歯ぎしりが五月蝿い。


「里子?誰のことかねぇ。この蒐集品の中にその娘のかんざしがあれば喰ってるよ」


二号の服の中を見た和巳さんの顔が、絶望に染まっていく。


全く知らない相手を喰った事にも、それを平然と言える事にも腹が立った。


地面から鬼が出てきて、近くにあった壁を割る。斬ろうと思えば、すぐ地面へ逃げる。


...ばーかばーか。逃げるなこの弱虫鬼!!


心の中で罵っているうちに、また壁から鬼が出てくる。拳を避けてしゃがめば、地面から手が出てくる。


...宙に浮きたいっ!!地面はいつでも体のどこかがついてるから!!


すると、炭治郎の背中から出た何かが、鬼の首を蹴った。


首のメキメキ、ミシミシという音は歯牙にもかけず、鬼が口を開く。


「...なぜ人間の分際で」


鬼の視線は、炭治郎の背中の木箱へと向けられていた。


「鬼を連れてる」

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アリス - ミライノミチさん» ありがとうございます。とても励みになります。そのうち恋愛を増やしていくので、待って頂けたら泣いてバック転して喜びます。 (2020年11月23日 17時) (レス) id: e28dd41caa (このIDを非表示/違反報告)
ミライノミチ - 面白いです。いつも更新楽しみにしております。これからも頑張ってください。 (2020年11月23日 14時) (レス) id: 6244c3b093 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アリス | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/EHL/  
作成日時:2020年10月17日 15時

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