30話 いいわけない ページ36
炭治郎に迫る手を斬りながら、私は叫んだ。
「錆兎と真菰がもうよくても、私は全然よくない!!二人のおかげでここまで頑張れたのに、放っておけるわけないでしょ!?」
どこにいるかわからない二人に向かって叫ぶ。
「これはただ単に私の自己満足だから、私の行動が二人の望んでいる事と違ったらいくらでも呪っていい!!ただ、私は二人の事めちゃめちゃ大好きだって事は言っておく!!」
私は、炭治郎を背にしながら手鬼に向き合った。
「だからつまり、お前を倒す!!」
また、手鬼の手を斬りまくる。
...鬼って体再生できるのか。いくら斬っても無意味。
キリがない、と呟いた時、
「水の呼吸 弍の型水車!!」
炭治郎が起きた。だいぶ強めに頭を打っていたので、起きてよかったとほっとする。
手を斬りながら打開策を考えていたとき、
...土から変な匂いがする!!
私と炭治郎が空中へ飛び上がる。その後、瞬きにも満たない速さで土から手が飛び出して来た。
手が向かって来る。空中なので、簡単には避けられない。
...一か八か。
思い切り体をのけ反らせて、ぎりぎりのところで手を避けた後、手鬼の手に自分の手をついて勢いをつけ、手鬼の頸の前に来た。
匂いを嗅いでみると、この鬼の頸がとても硬い事がわかった。
...どうしよう。私一人じゃ...
どの型がいいかと必死に考えてると、炭治郎も私と同じ位置に来た。
...そっか。私、一人じゃないんだ。
安心して、呼吸を上手く整えられた。
一人じゃないから、どんな事も越えてゆける。
「全集中 水の呼吸」
「全集中 生の呼吸」
隣にいてくれるだけで、こんなにも勇気が出る。
「壱の型 水面斬り!!」
「壱の型 痛皆!!」
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アリス - ミライノミチさん» ありがとうございます。とても励みになります。そのうち恋愛を増やしていくので、待って頂けたら泣いてバック転して喜びます。 (2020年11月23日 17時) (レス) id: e28dd41caa (このIDを非表示/違反報告)
ミライノミチ - 面白いです。いつも更新楽しみにしております。これからも頑張ってください。 (2020年11月23日 14時) (レス) id: 6244c3b093 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アリス | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/EHL/
作成日時:2020年10月17日 15時