16話 鬼の悲鳴 ページ20
「ギャアアアア、ギィヤアアアア!!」
夜も明け始めた頃、いきなり悲鳴が聞こえた。
...何事!?
慌てて振り返ると、鬼の頭が燃えていた。
...まさか、日光?
鬼は燃え尽きて灰になっている。そりゃあ禰豆子が日光を嫌がり、モグラみたいになる訳だ。
すると、天狗さんが立ち上がった。
「儂は鱗滝左近次だ。義勇の紹介はお前で間違いないな?」
...義勇って、誰?どっかで聞いた事ある様な...
とりあえず、天狗さんもとい、鱗滝さんは炭治郎と話しているので、口を閉じておく。
「は、はい。竈門炭治郎と言います。妹は禰豆子で...」
「炭治郎、妹が人を喰った時、お前はどうする」
ほんの一瞬の沈黙が流れた後、パンと乾いた音が響き、頬に痛みが走る。
「判断が遅い」
...鱗滝さんって誰と話してたの?なんか私も巻き添え食らったんだけど、私にも話し掛けてたの?
頬を押さえながら混乱する私をよそに、話は進む。
「お前はとにかく判断が遅い。朝になるまで鬼に止めを刺せなかった。今の質問に間髪入れず答えられなかったのは何故か?お前の覚悟が甘いからだ」
...私が巻き添えで叩かれた事は無視なのね。そういえば、前にもこんな感じで忘れられてた事あった気がする。
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アリス - ミライノミチさん» ありがとうございます。とても励みになります。そのうち恋愛を増やしていくので、待って頂けたら泣いてバック転して喜びます。 (2020年11月23日 17時) (レス) id: e28dd41caa (このIDを非表示/違反報告)
ミライノミチ - 面白いです。いつも更新楽しみにしております。これからも頑張ってください。 (2020年11月23日 14時) (レス) id: 6244c3b093 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アリス | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/EHL/
作成日時:2020年10月17日 15時