14話 戻ると ページ18
禰豆子と炭治郎のところへ戻ると、鬼の頭が斧と共に木に突き刺さっていた。
そして、炭治郎は小刀で鬼に止めを差そうとしていた。
でも、その瞳には迷いが浮かんでいる。
この鬼は、家に残っていた匂いはしないので、家族を殺した鬼ではない。
荒い息を立てる炭治郎に私が声を掛けようとしたのと、誰かが炭治郎の肩を掴んだのは同時だった。
「そんなものでは止めを刺せん」
その人は、赤い天狗のお面をつけていた。こんな近くに来るまで気付かなかった事から、この人の強さが察せた。
「ど、どうしたら止めを刺せますか?」
「人に聞くな。自分の頭で考えられないのか」
その人の言葉に、炭治郎は小刀を見つめた後、近くの岩を持った。
ふわりと、思いやりと迷いが混ざり合った匂いがする。炭治郎は優しさがありすぎる。
きっと、鬼にも同情している。
そんな炭治郎を見つめていたその人は、こちらへ視線を向けた。
「来い」
「え、あ、はい」
急に呼ばれて少し驚きながら、その人の方へ向かった。
15話 埋葬にて→←13話 好きな理由 禰豆子Side <番外編>
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アリス - ミライノミチさん» ありがとうございます。とても励みになります。そのうち恋愛を増やしていくので、待って頂けたら泣いてバック転して喜びます。 (2020年11月23日 17時) (
レス) id: e28dd41caa (このIDを非表示/違反報告)
ミライノミチ - 面白いです。いつも更新楽しみにしております。これからも頑張ってください。 (2020年11月23日 14時) (レス) id: 6244c3b093 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アリス | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/EHL/
作成日時：2020年10月17日 15時
