11話 生きてる、何故 ページ14
ボン、と激しい音を立てて首は吹っ飛び、近くにあった木にぶつかる。
...えっちょっ、殺した?いやまあ相手は鬼だけど...
頭の中では冷静に考えられても、体は上手くいかない。
「げほっ...ごほっ」
さっき首を絞められたせいで、息が上手く出来ない。咳き込む私に、さっきの鬼の『体』が近づいたかと思うと、今度はそれを炭治郎が蹴飛ばした。
「A、大丈夫か?」
炭治郎の瞳にも、少し動揺が浮かんでいる。すると、後ろから声がかかった。
「てめらあああ、やっぱり片方鬼なのかよ!!妙な気配させやがって、何で人間と鬼がつるんでるんだあああ」
...喋った。喋ってる。
思わず口元を押さえた。鬼ってまさか不死身なのか。首もげても動いたり出来るとか気持ち悪い。
すると、鬼の体が禰豆子に襲いかかった。
「「やめろ!!」」
炭治郎が斧を動かすと同時に、鬼の頭が炭治郎に飛びかかった。
加勢しようとしたとき、炭治郎と目が合い、「禰豆子を頼む」と目配せされた。
ほんの一瞬だけ迷い、禰豆子の方へ向かった。
「禰豆子ー!!」
森へ入ると、奥の方に、禰豆子を蹴っている鬼の体が見えた。
「私の妹から離れなさい!!」
禰豆子の元へ走り、そのままの勢いで鬼の体を突飛ばし、崖下へ落とした。
ちょっと勢いをつけすぎて私まで落ちるところだった。
「禰豆子、大丈夫?」
私の問いに、禰豆子は「むー」と言いながらコクリと頷いた。
12話 好きな理由 炭治郎Side <番外編>→←10話 他の人喰い鬼
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アリス - ミライノミチさん» ありがとうございます。とても励みになります。そのうち恋愛を増やしていくので、待って頂けたら泣いてバック転して喜びます。 (2020年11月23日 17時) (レス) id: e28dd41caa (このIDを非表示/違反報告)
ミライノミチ - 面白いです。いつも更新楽しみにしております。これからも頑張ってください。 (2020年11月23日 14時) (レス) id: 6244c3b093 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アリス | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/EHL/
作成日時:2020年10月17日 15時