逆ハーとは？【青葉城西】

何もない27 ページ27

貴方side

岩ちゃんがとりあえず説明してくれるらしいので私は岩ちゃんの前に体育座りで座った。



そしたらなぜかみんなも寄ってきてみんなで岩ちゃんの前に体育座りした。



岩ちゃん先生みたーい(棒)



岩｢何だよこれ…下から見上げるな…｣



貴｢そんなことより早く説明どぞどぞ｣



岩｢はぁ…。まず俺と佐藤は風紀委員で同じだ＿＿｣



岩ちゃんの話を聞くところによると、



由香ちゃんは及川のことが好きで告白したかったんだけど、手紙でそれを伝えたくて、及川と同じバレー部である岩ちゃんに手紙を渡してもらうよう頼んだらしい。



岩｢渡すようにって受け取ったはいいんだが、宛名だけ見ても字が…まぁ、その、…汚くて読めなかったんだよ｣



貴｢岩ちゃんまさか字が汚くて読めないからこんなの渡せないよって言ったの??｣



岩｢別にそんなダイレクトに言ってねぇよ！ただ、もう少し綺麗な字で書いた方がいいんじゃねぇかって｣



及｢俺さっき読んだ手紙そんな風には見えなかったけど…？｣



岩｢あたり前だ。あれは4回目の手紙だぞ。｣



貴｢えええぇ、岩ちゃん4回もやり直しさせたの！？｣



岩｢ぁあなんか俺が悪いみたいに言うな…！｣



花｢岩ちゃんひどーい｣



岩｢うるせぇ｣



貴｢で？続き続き｣



岩｢…お前なぁ。はぁ…、字が大丈夫かどうか何回も見せに来たんだよアイツは。3回目のそれがたまたま中庭だったんだ。俺が旧校舎に用事があったからって中庭通ってったら帰り際に見つかってよ、見せに来た訳。｣



貴｢なんでそれで抱き合ってたの??｣



岩｢いいから聞け！！｣



貴｢ﾋｲｯ、ごみんなさい｣



岩｢さすがに3回もやり直しがこたえたらしくてよ、泣いたんだよ。泣いたまんま帰ろうとしたら中庭にあった石につまづいて俺に倒れかかってきた。それだけだ。｣



貴｢ふーーーーん｣



国｢そんなにやり直しするくらいなら最初から直接告白した方がよかったんじゃないですか、ていうか結局手紙付きで直接告白してたし｣



岩｢俺もそう言ったんだよ。だけど佐藤曰く言葉だと消えたり忘れたりするけど手紙なら手元に残るからって言ってたぜ。｣




及｢えぇまって俺その子に悪いことしちゃったかな…｣



いきなりオロオロし始める及川



花｢いやぁでも気持ちに応えられない子からの手紙ってとっておきたくはないけどな…｣



松｢確かに。健気だなその子も。｣



貴｢え、じゃあなに、結局由香ちゃんと岩ちゃんは何も無かったなら岩ちゃんの好きな人って誰？｣

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