義姉がヒロインだった件について (ページ7)

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おっとリビングだ。
男の子たちの視線も集まってちょっと鬱陶しい。
あの人ニコニコしてるけど、男の子たちからの視線、すっごく複雑そうだなぁ。

まぁ義姉の友だちなら慣れてほしいよね。
というか俺もう来ないし。安心してほしい。

「そんな…。で、でも、私もお父さんも家族になるし、その……」

「うん？あー、俺別にほっぽかれてるの気にしてないよ？俺も好き勝手してるし。

あ、これ鍵ね。返しとくわ～」

「あら、いいの？じゃあこれはいろはの物になるわね」

「お母さん！そもそもお母さんはどうして…！」

「じゃ、そういう事だから」

「はぁい。行ってらっしゃい」

「さよならー」

「あっ、」

…うーーん、変わってないなぁあの人。
あの男の子たち、数人分かった感じの顔してたけど、うんまぁそういう事なんだよねぇ。

まっ、それもこれも、巡り合わせが悪かったんだよ。
こんな息子とあの母親は合わなかった。うん、真理かな。

「葛葉～」

葛「おせぇ！俺腹減って仕方ねぇんだけど？」

「ごめんごめん。義姉に騒がれちゃって」

葛「あーー…いやまぁそれが正常なんだけど？？

で、どうだった？」

「まぁ相変わらずだったかなぁ。
うん、もう関わらないし、問題なし」

葛「お前さぁ…お前さぁ、ホントマジ…。
まぁいいけど…」

煮え切らないねぇ。まぁいいけど。
さっさと帰ってご飯たーべよ。お腹空いたー。

そう言えば義姉さん達、制服だったけど、あの制服ってあそこから近い私立高校だよねぇ。
…うーーん、義姉さん達とはまた会いそうだなぁ。