義姉がヒロインだった件について

# 04 ページ5

葛「あー、俺も一緒に行くぜ？」

「えー、でも絡まれたら面倒でしょ？
というか葛葉喋れるの？」

葛「しゃっ…べれません」

「うーーん、じゃああれだ。
外で待っててくれる？というか一緒に来て！」

葛「は？1人で行けよ」

「えーー…寂しいし暇じゃん」

葛「…まぁしゃーねーな。さっさと帰ってこいよ！」

「ありがと葛葉」



学校帰りに行こうかってなってたけど、学校特定されんのもやだし一旦家に帰って着替えて行くことに。

わー、葛葉とおそろっちー。
吸血鬼だけど外に出るよ葛葉だから。
葛葉、俺の 寂しい ってのに弱いよねー。



「行こっ」

葛「分かった分かった…。

てかさ、お前の義姉サンは何も言わなかったの？
もしくは義父」

「え？うーーん…どうだったかなぁ…。
分かんない。

まぁでも何か言われても他人だし。
義理でもないかんね。俺の場合」



母親から知らされてないし、俺は了承してないし、母親も俺が了承してないことを承知の上だし。
相互理解がないから他人だよ。
母親に関しては、まぁ血が繋がってるだけだし。



「え、自転車？」

葛「当たり前だろ…飛ばして15分ぐらいか？」

「だいたい？」

葛「ほらこげ」

「えーー、俺なのー？」

葛「そりゃそうだろ…。俺インドアだしぃ？？
体力ねーーよ」

「ニケツぅ？まぁいいか。
ほら乗れよ。ちゃんと持ってよ？」

葛「お、おぉ…イケメンかよ」



ということでニケツで走行中。
ガンガン飛ばしてるから後ろから「ちょっ…！」「まっ…」とか聞こえるけど気にしなーい。

あ、そう言えば、俺ら学校終わりに来てるから、義姉には鉢合わせするかなぁ。
母親は多分専業主婦だから…うーーん面倒。

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