Fateプリキュア！NEXUS (ページ5)

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澪vs爛ページ5

～澪視点～

早く爛を捕まえないと……！

爛が持ってる物が最後のカードになるんだから

最後にこの世界を壊して……

また時間を繰り返してやり直してやる…！

誰にも…邪魔はさせない……

…誰にも………！

～爛視点～

澪が……何かしようとしている…

さっき部屋から聞こえてきたあの声……

とにかく…澪を止めないと……！

「みい～つけた……」

「……っ？！」

目の前には…

澪が立っていた

「ちょうどあなたを探していたの……爛」

焦点の合わない目

歪んだ口元

漂う殺気

もう…私の知る澪ではない…そう思った

「あなたに頼みがあってね…

フレイムのカードを私に…ちょうだい？」

…何に使う気？

フレイム

それは私が変身するときに使うカード

これがないとプリキュアにはなれない

それを知ってて……

「どうするの…？」

「今更…

あなたが知っても無駄よ…

誰も私を止められないんだから…」

「澪…あなたは…何をする気なの…？

…答えて！！」

ついかっとなってしまった

多少動揺しているのが表に出てしまい大きな声を出してしまう

「そんなに知りたいのね……

まあいいわ

教えてあげる

でも…

自分の好奇心を後悔することね……」

好奇心を後悔する……？

そして澪は…衝撃の言葉を放った

「私は…今まで爛と過ごした記憶なんて無かった」

「えっ………？」

この一言で頭が真っ白になった

「私には輝と過ごしたたくさんの時間とプリキュアとなって戦った日々、そして最後に輝が死ぬという結末しか覚えてない」

そんなはずは……

でも澪が言っていることが嘘だとは思えない…

「何度も同じ時間を繰り返しているうち、いつの間にか爛がいて今の世界に辿り着いていた…

でも私が爛と過ごした記憶がなかったのは……」

澪は自分の胸に手をあて、黒がかった紫色の光を取り出す

「これのせい、のようね……」

光が収まり正体を現したのは1枚のカードだった

「……あなたは覚えてる？

このロストギアのカードを」

ロストギア……

私との思い出が無いのも…

澪の消えた記憶も……

「……あっ…！」

引っかかっていたことはこの事だったの…！

「その反応を示したということは……何かしら心当たりがあるということね」

全部……ロストギアの仕業だった───