Fateプリキュア！NEXUS (ページ22)

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クリスマス番外編クリスマスイブの奇跡中編ページ22

ケーキ店に着くと甘い香りがいっぱいに広がっている

うん…どのケーキも美味そう…特にチョコケーキとか食べたい

「どれも美味しそうだよね～」
まるで心の声を聞いたかのように話しかけてくる優
ショーケースに並ぶケーキを眺めながら楽しそうに微笑んでいた

暫くして店員がケーキの箱を持って優に話しかけていた
「こちら御予約のケーキですね」

「はい！ありがとうございます」

「輝！」と優に手招きをされたので行ってみようとしたその時…

今いるケーキ店を含む駅周辺を大きな震動が襲った

まさか……

「うわっ！？輝これって…！」

おそらく優も分かっているようだ

「あっケーキ！…は崩れてない…良かった」

優がケーキの心配をしている時急いで外に出ると今まで現れたことがない巨大な怪物が暴れだしていた
人々は悲鳴をあげながらひたすら逃げ、駅周辺は一気に人がいない状態になった

「輝！ここら辺の避難はなんとか終わったよ」

「なんだ…ケーキの心配だけじゃなかったんだな」

「もちろんケーキだけじゃないよ
プリキュアの正体とかバレちゃまずいからたくさんの人を避難させたんだから」

「またそんなこと言って……優は優しいから…」

「輝どうしたの？！今日やけに素直じゃん！」

「別に…！クリスマスパーティやるお礼とかじゃないんだから！」

「輝～ツンツンの中に本心いれてくるの可愛すぎだよ～♪」

もう…優はすぐこれだもんなぁ

優は自身の手と私の手を繋ぎながら笑顔で話す

「輝！これから楽しいクリスマスにするんだから今日はさらに早く終わらせよう！」

「…ああ！」

その時、繋いだ手の中から眩い光が溢れだした

思いに反応したってやつか…プリキュアらしいシチュエーションだ

「これは…！」

その光は私達の前で2枚のカードに形作った

「おおっ！なるほどな…このカードも使ってさっさと倒してやる！」

輝は不敵の笑みを浮かべた

「やってやろうじゃねえか！」

腕に装着しているプリチェンスキャンにカードをスラッシュしてプリキュアに変身した

『プリキュアチェンジ！！』

変身後着地し名乗りをあげた

「世界を変える大いなる力！キュアチェンジ！」

「世界を包む安らぎの光！キュアテンダー！」

「さあ…バトルファイトだ！」

今回の敵はクリスマスプレゼントの箱が胴体のようで…手や足が生えていたり真ん中にはギザギザの大きな口もある

優が弓矢で先制攻撃を仕掛けるのとほぼ同じタイミングで相手も攻撃を仕掛けてきた