Fateプリキュア！NEXUS (ページ17)

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その真実はどこまで残酷なのかページ17

「そんな…ことが…許されるとでも…？」

爛は怒りに満ち溢れていた

「ごめん……

でもこれだけは信じてほしい…

ボクは…嘘はついてない…」

「妖精ごときに何を今さら！

輝は……誰のために私達と戦ってたと思ってるの？！

見なさい…あんたのせいでこの子も…」

涙ながらに訴えた爛は輝に目をやる

「輝……」

「……」

優は名前を呼ぶが、返事はおろか聞こえているのかさえ分からない

優は妖精を庇えなかった…
それは…爛と同じ気持ちだったから

それほど『願いを叶える』ことが輝が戦う一番の理由であり意味だった

それが無いと知った今では輝の心は空っぽ同然

「これが……あんたが引き起こしたことよ…」

「うぅ……」

妖精も泣きながら俯いている

「この子も…余程願いを叶えたかったのね…

私達と…同じくらい…」

「輝は…自分の望む世界にするために戦ってた…
それがどういう世界かは輝にしか分からないけど…

でも…いろんな苦しみを知ってる輝なら…きっと……良い世界にしてくれるって私は思う

それに…私は輝について行くって決めたから」

「そう…

あなたと私少し似てるかもね…」

ついて行くと心に決めた人がいるとか

みんな……同じだった…

自分の譲れない願いを叶えようと戦い続けて…今に至る

優は覚悟を決めた表情で爛に言う

「それじゃあ…私行くね…

あなたの頼み…聞いたから

あなたの大切な人…澪さんを止める！

プリキュアチェンジ！」

優はプリチェンスキャンに自分の新フォームフューチャーのカードをスラッシュして変身

外に向かって歩き出したが出口の手前で足を止めて振り向き、

「それから…輝をお願い…

それが私からの頼み」

爛に託した

爛は小さく頷いた

「これで……必然的に私の願いが叶えられる…！」

上空から澪の高らかな声が響く

既に自分の勝利が確定したかのように

1人は戦意喪失

1人は変身不能

1人は……

「まだ…決まってない！」

「……あ？」

廃墟のビルから出てきたのはフューチャーフォームに変身している優だった

「私が…相手よ！

私が…あなたを止める！」

「チッ…強化フォーム……
既にそんな力を手に入れていたとは…」

舌打ちをし、キュアテンダーの新しい姿を眺める

「でも…パワーアップしたからって舞い上がらないことね

ロストギアとの力の差…見せてあげるわ！」

こうして澪と優の戦いが火蓋を切って落とされた