貴久と私 (ページ4)

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増田side

良かった、今日引き止めておいて

帰らしてたらどうなってたか･･･

(名前)ちゃんの家からは本当に近くて、
五分もかからないでついてしまった

「ちか･･･」

増「よね笑

ほら、おいで」

俺はもう1回(名前)ちゃんを抱っこして車を出た

いつもなら人を家にあげるのなんか嫌なのに･･･

どうしちゃったんだろ

どうしても、(名前)ちゃんを守ってあげなきゃいけないような気がして･･･

「なにからなにまですみません」

増「熱ある時くらい大人に頼りな？

明日学校だよね
電話してあげるからおやすみしなね」

「はい･･･」

増「ねえね、本当に家にお母さんとかいないの？」

「･･･出ていってから帰ってきたこと無いですよ」

まだ中3なのに？

学校とかあるじゃん

「お金だけは困ってないんですけどね」

通帳とかは、置いていったらしい

それにしてもね･･･

増「家、住む？」

気がついたらこんなこと口走っていた

「･･･」

返事がないと思って、(名前)ちゃんを見ると
超ぐったりしてた

いそいで家に入り、とりあえずソファーに寝かせる

増「たくさん話しかけてごめんね･･･
辛かったね･･･」

そのまま、(名前)ちゃんは寝てしまった

やっぱりこの子を手放しちゃ行けないと思うんだ