27 貴久･･･ ページ27
(名前)side
もう、最近はすごく楽しくて楽しくてしょうがない
･･･貴久のおかげか
見ず知らずの私を家に連れてきてくれて、好きになってくれて
今日は一日おやすみで、今は買い物の帰り
貴久も休みだから、家にいる！
お昼からは貴久と過ごそうと思って早めに帰ってきた
貴久とたくさんお話したくて、帰ってすぐリビングに向かった
「貴久ー！」
増「ん･･･あぁ、おかえり」
貴久は、ソファーに寝っ転がっていた
「あのね、今日ね、この洋服買ったんだー！
･･････貴久？」
いつもは洋服とかよく見てくれるのに今日は違った
寝っ転がったまま動かないし、たまに顔をしかめたり
「貴久･･･具合悪い･･･？」
増「ちょっとお腹痛いだけだから大丈夫･･･」
「えぇっ、お腹痛いの･･･」
増「大丈夫大丈夫･･･」
大丈夫とか言いつつもすごく冷や汗かいてるし･･･
「貴久、嘘つかなくていいから」
増「･･･じゃあこっち来て」
貴久はゆっくり起き上がると正面から私に抱きついてきた
そして、辛そうにして肩に顔をうずめた
「いつから？」
増「･･･朝」
「･･･ごめん、貴久
家にいてあげればよかった･･･」
自然と背中に回した手を動かして、背中をさする
増「･･･俺こそごめん
休みなのに･･･
好きなことしてきな･･･？」
そう言って、私から離れた
「やだ
貴久と一緒にいる」
増「･･･ほんと？笑」
「ほんと！」
いつもよりは弱々しいけど、少しでも笑ってくれてよかった
増「･･･もっかいこっちきて」
貴久の隣に座ると、今度は後ろから抱きしめられ、顔をうずめてきた
増「･･･ん･･････はぁっ･･･」
そんなにお腹痛いのかな･･･
貴久の顔見えないなぁって思って、貴久の腕の中で半回転して向かい合う形になる
それで背中をさする
･･･結局さっきと同じ体勢だけど笑
しばらくして、肩のあたりが濡れてきた
汗･･･？
いや、違う
貴久、泣いてる
「･･･貴久？」
増「･･････」
「どうしたの？」
増「どうもしてない･･･」
「･･･顔見せて？」
増「こんな顔みせらんねぇから･･･」
･･･迷惑かけたとかおもってんのかな
「迷惑じゃないからね」
増「･･･ごめん」
「ごめんじゃないよ、ありがとうでしょ」
増「･･･ありがとう」
「少し寝たら？」
増「だから顔見せらんねぇって」
「いいから！」
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作成日時：2017年5月23日 15時
