貴久と私 (ページ2)

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(名前)side

あの日は風邪をひいてたの

ライブだったんだけど熱出しちゃって

というか、ライブといっても、友達の付き添い

どんなグループかも知らなかった

でも、ドタキャンはできないし、いろいろ考えたけど、熱出てるのは誰にも言わないでライブにいくことにした

席はアリーナの花道に1番近いところ

本人達がすっごくすっごく近いんだよね

だからライブという空間が楽しくて、風邪なんて忘れてた

でも、MCあたりから辛くなってきて･･･

迷惑だから咳は出ないように我慢してたんだけど、4人が横を通った時、咳が止まらなくなっちゃったの

「ごほっ、ごほっごほっはぁっ、ごほっ」

そして、一瞬顔をあげた時、増田くんと目があった

結局、その日のライブはだるさを感じていたせいか、MC後のことは全然覚えてなくて、

一つだけ分かったこと

それは、誰かに紙を貰ったこと

［ライブが終わったら、ここに来てください］

そこには、ドーム内のある場所が書かれていた

誰に貰ったかも覚えてなくて、やばいなとは思ったけど、とりあえず行ってみることにした

やばい感じの人だったら帰ってくればいいし

友達には先に帰ってもらい、
とりあえず行ってみた

ただ、その人は一向に来なくて･･･

そのうちに体温か上がってくのを感じ、やっぱ帰ろうって思った時、声をかけられた

?「まさか来てくれるなんて思ってなかった･･･」

「へ？」

この声･･･

「ま、増田くん！？」

振り向くとそこには、増田くんがいた

増「え、誰だと思ったの

てか、体調大丈夫？

熱、あるよね･･･？」

「え･･･」

なんで知ってるの･･･

増「MCの時から辛そうだったから

ごめんね？こんな所呼んで

でもお友達気づいてなさそうだったし、なんか気になっちゃって･･･」

うそでしょ･･･

その時、急にめまいがして、増田くんに倒れ込んでしまった

「はぁっ、ごめんなさい･･･」

増「ごめん、帰らせてあげれば良かったね」

「ん･･･」

もう体が動かなかった

帰れない･･･

増「ちょっとだけ休んでいきな？送ってあげるからさ」

増田くんはそう言うと、私をお姫様抱っこした

「え、ちょ･･･」

増「ちょっと我慢して

歩けないでしょ？」

そう言って連れてこられたのは･･･

楽屋！？