#20 ページ26
『とりっくおあとりーと。』
「発音悪すぎて何言ってるかわかんねぇ。」
『Trick or Treat』
「ふはっ(笑)」
急に発音良すぎだろ、
といいつつもすぐスマホに目を向ける大光。
『お菓子くれなきゃイタズラするよ。』
「ほぉ、それはどんな?」
『そ、それは……』
「はい、無計画。」
『その携帯水没させる。』
「こわ。」
『……うるさい、とにかくお菓子欲しいの。』
「太りたいってこと?」
『違う。』
「大体仮装も何もしないで
お菓子くれーなんてそんなむしのいい話ないから。」
『やっぱメイドさんにでもなれば良かったかなぁ。』
なんて冗談で言ったつもりがお茶を吹き出す大光。
「な、、、は?」
『は?』
「メイドって、お前……」
『ばーか、嘘に決まってるでしょ。』
「そりゃそーだよな、
誰もお前のメイドなんて興味無いしな。」
『じゃあなんでお茶吹き出したの。』
「……変なとこ入っただけ。」
ふーんとだけ返して大光のそばを離れようとすれば
コツンと頭になにかを投げつけられた。
『……ちょこだぁ!』
「……ん、こんなんしかないけど。」
『やったぁ、ありがとう!』
って隣でたったひとつのチョコを
嬉しそうに頬張るAちゃんを隣で可愛いと
密かに大光が思ってたなんて全然知らなかった。
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おと - 続き、楽しみにしてます!! (2021年8月26日 8時) (レス) id: 66df3375b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴゆ | 作成日時:2021年8月18日 0時