喧嘩独学 2 (ページ10)

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第19話ページ10

新庄｢あれがキックボクシングの前蹴りだ

キックボクシングは空手の影響を多く受けている｣

男｢ど、どうして俺に説明を…｣

新庄がそう話せば男は苦笑いをうかべる

新庄はその言葉を無視して話を続けた

新庄｢キックボクシングとテコンドーの前蹴りは

似ているように見えるが別物だ

キックボクシングの前蹴りは足先を立てて

鋭く突く原理…腹じゃなくってみぞおちに

食らってたら志村は今頃気絶してただろうな｣

新庄は面白がるように笑いながら話す

Aもその隣で志村の戦いを見ていた

貴方｢あ、正面じゃなくて対角線に移った

玲ちゃん、どうして？｣

新庄｢キックボクシングは対角線に弱いんだよ

でもよく分かったなキックボクシングが

対角線に弱いこと…

前蹴り対策はバッチリってことか

…見た目はダサいけど

でもステップはどうする？

ボクシングはどうする？

一般人がどうやってキックボクサーに

接近するつもりだ？｣

新庄は興奮したように口を開く

そして楽しそうに2人の戦いを見ていた

志村が捕まり新庄はため息をついた

新庄(…あのバカ)
｢…だから勝てないっつったろ

めんどくせーけど助けてやるか…｣

貴方｢まって玲ちゃん…あれを見てよ｣

Aは立ち上がる新庄を止めると

新庄はAの指を指す方向を見た

新庄｢…なんだ？あれ志村？｣

--------ｷﾘﾄﾘ線--------

貴方｢さっ、玲ちゃん止めてあげて

あれじゃあ直哉君が死んじゃう｣

新庄｢俺をこき使ってんなお前…はぁまぁいいけど

ストップ｣

新庄は志村を抱えて動きを止めた

志村｢古い…｣

新庄｢やめろってお前の勝ちだ｣