新しいパジャマを買いました。

09. ページ9

〆．



「もこもこや、気持ちええ」



「んもう、くすぐったい……」



「ええやんか」



結局、あのまましげくんは私の布団に入り込んで、



まるで愛しいもののように、



ぎゅーっと抱き締めてくれた。



安心してすぐ眠りについたけれど、



朝になれば気恥しさが強くなってきた。



「俺のためのパジャマなんやろ、堪能させて」



「………もうちょっとだけね？」



「んひひ、よっしゃ」



そう言ってまた体の力を抜いて、



次に起きたのはあーちゃんからの鬼電のせい。



「あっ、朝ごはんのバイキング！7時からだから待ち合わせって言ってたんだ……」



「ひゃー！神ちゃんに怒られてまう！ほら、A急いで着替えるんや！ここで！」



「っ、あほ！！」



「あひゃひゃひゃひゃひゃ！！！！」



寝坊しても元気なしげくん。



朝食のバイキング会場まで手を繋いで駆けていけば、



「ご飯食べながら全部聞かせてもらうから！」と、



怒るどころかにやけ顔の二人が待っていた。



〆．

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