新しいパジャマを買いました。

05. ページ5

〆．



「あ、ああっ、えっと！」



「ごめん！あの、ちゃうくて、悪気は、」



「ううん、ううん、大丈夫だから、ごめんね、すぐ着るね、」



ばっと扉が開いて、



下着の上からそのまま羽織ってたので



ふつーに見られてしまった………。



ボタンをとめて、廊下に出てくれたしげくんを呼ぶ。



「本当にごめんね？鍵、かければ良かった」



「いや、俺もドア自体は閉まってんのに何も気にせず開けてもたし……」



お互い、恐ろしい程に顔が赤い。



流れで歯磨きを始めたけれど、



鏡越しに目が合う度にそらしてしまった。



やっぱり、好きでもないやつの体なんて、



お目汚し以外の何物でもない。



無言のまま、しげくんは先に浴室を出ていった。



「………………………っ」



恥ずかしさと、



浮かれてた自分への呆れと、



……………とてつもない悲しさ。



じわじわ視界が滲むのをなんとかおさえ、



私もすぐ部屋に戻った。



〆．

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