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▼ずるい ページ27

ラ「ね〜Aくん、この動画見てよ!」




『あ、連絡返すからちょっと待ってね〜。』




ラ「うん!待っててあげる!」




『あはっ(笑)ありがとう(笑)』





〜数分後〜


ラ「……ねぇ〜終わった〜??」




『ん〜まだかなぁ(笑)』




ラ「ふーん…。」


仕事の連絡かなぁ。Aくん普段あんまりスマホ触んないし。

……でも、仕事の話にしては何だか楽しそう…?






〜更に数分後〜


ラ「ねぇ〜。何してるの…。」




『ん〜?ちょっとね(笑)』


Aくん、そう言ってずっとスマホいじってる…。




ラ「…そんなに長く誰と連絡してるの?」




『……ラウは誰だったら許してくれる?(笑)』




ラ「僕以外だから許さない…。」




『えぇ〜(笑)ごめんってば〜(笑)』


Aくんは僕の機嫌をとるように覗き込んできた。






ラ「…ふんっ!」




『ラウ〜。ごめんって。ほっといてごめんな?』




ラ「…誰とあんなに嬉しそうに連絡取ってたの。」




『あ〜(笑)それはな…』





そう言って見せてくれたスマホの画面には、



ラ「……誰?この子。」





『俺の子〜』





ラ「ふーん……って、えぇ!!??」




『あはっ(笑)ごめん、うそうそ(笑)

この子は俺の姉さんの子だから、俺の…甥っ子?』




ラ「びっくりしたぁ(笑)え、めっちゃ可愛いじゃん!!」




『でしょ〜?さっきは姉さんと連絡してたんだ。

でも、もう済んだから。一緒に動画見よ?』




ラ「Aくん…全く仕方ないなぁ」((ニヤニヤ





〜動画鑑賞後〜


ラ「はぁ〜(笑)面白かったぁ(笑)」




『もう…お腹痛いよ(笑)あ、そうだ。ラウ?』




ラ「何〜?」




『さっきさ、ヤキモチ焼いてくれたのかな〜って思って』




ラ「…ち、違うよ?別に、早く動画見たかっただけ。」




『そっかぁ。違ったか〜。変なこと言ってごめんな(笑)』




ラ「ヤキモチじゃない…。でも…」




『でも??』




ラ「…ちょっとだけ、寂しかったの。」




『……そっか(笑)

ラウ?俺も今寂しいからさ、こっち来て欲しいな。』




ラ「??分かった。」







呼ばれた通りに行くと、頭を遠慮がちに撫でられた。





『お前は可愛いなぁ…』((ニコ




.




Aくんってほんとにずるいよねぇ。

▼あばけ!→←.



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作者名:山下夏怜 | 作成日時:2020年9月5日 18時

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