満月が見えたら ページ10
??:Aちゃん！満月が見えたらあの広場に来てね！約束だよ。
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小さい時に何百回、何千回と言われたであろうあのセリフ。
今でも、あの声といい、あの綺麗な顔が頭から離れられない。
私は、昔から周りの子供たちよりも精神年齢が上だった。
だから、皆のする遊びにもついていけず、子供の時は大体1人だった。
別に、友達がいなくても生きていけるし、私のことを愛してくれている両親がいれば、それで良かったのだ。
そんな私に、手を差し伸べてくれたのが、ヘンドリー君だった。
ヘンドリーは、本名ではなく愛称なのだが、みんながヘンドリー君と呼ぶので、私もそう呼んでいた。
いつも、一人でいる私を気にかけ、近くに入れば声をかける。
時間があれば、二人で遊ぶ。
幼馴染のような関係だったんだ。
その関係は、小学生まで続いた。
でも、中学生に進級して皆お祝いムードだった時に、ちょうど彼はいなくなった。
親には、何度も何度も問い詰めて、どこにいるのか、なんで引っ越したのかを問い詰めた。
まぁ答えは結局見つからないのだが。
二人でいる時の私は、輝いていて、笑顔だった。
そんな私は、大学生になり、もうすぐで就職する。
今でも、ヘンドリーのことを引き摺っていて、あれ以来ヘンドリーよりも素敵な人に出会えていない。
会いたい。でも、会えない。
そんな毎日を過ごしていた。
そんな今日は綺麗な満月。
久しぶりに、小学生以来足を踏み入れていない、広場に行ってよう。
もしかしたら…
いや、そんなはずがない。
広場は、噴水とベンチしかない閑静のところだが、綺麗な景色が見えるので、クリスマスの日や、休日になるとたくさんの人で、ガヤガヤしている。
久しぶりに来た広場。
相変わらず変わっていなくて、安心する。
??:A？
顔を見なくても分かる。大好きなあの人の声なのではないかと。
A:ヘンドリー？
ヘンドリー:そうだよ。ずっと会いたかった！
A:ホント？私も、会いたかった。今どこで何してるの？
ヘンドリー:今は、韓国でアイドルしてるんだ。
A:ア、アイドル？
確かに、ディズニープリンスみたいなビジュアルとスタイル。
アイドルになるのも納得だ。
ヘンドリー:うん。nctっていうグループ何だけど…知ってる？
確か、友達が好きって言っていたグループだ。
A:うん！友達がファンなの。
ヘンドリー:そっか。ねぇ、今でもAは僕のこと好き？
A:へっ?!
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ふねぴ - やだ〜ありがとうございます！これからも、頑張ります！ (2022年9月25日 8時) (
レス) id: 47e380f95f (このIDを非表示/違反報告)
スウィ(プロフ) - 面白いです！これからも頑張ってください！ (2022年9月24日 18時) (レス) id: f5c4e1b3ab (このIDを非表示/違反報告)
ふねぴ - ありがとうございます！外しました。 (2022年9月6日 10時) (レス) id: 47e380f95f (このIDを非表示/違反報告)
ドリー(プロフ) - すみませんオリジナルフラグが付いてますよ‼️ (2022年9月6日 9時) (レス) @page1 id: 6cf6cd7a75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふねぴ | 作成日時：2022年9月6日 9時
