六話 ページ7
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「フラン!」
傷だらけで博麗神社に来たメイドが、
“妹様の暴走”と云った。
恐らく、レミリアの妹だろう。
「おいおい…如何なってんだありゃあ…?」
「中也は下がって咲夜の治療して!
…死ぬわよ!」
治療しろと云われても。
「チッ」
取り敢えず、服を破って傷に巻く。
「悪いな、此れぐらいしかしてやれねぇで…」
「い、いえ。有難う御座います」
「なァ、あれはどんな悪夢だ?
妹様の暴走、っつったよな?手前」
「霊夢から能力の話はお聞きになられましたよね。
妹様の其の能力がありとあらゆるものを破壊する程度の能力なのです。
能力に呑まれて、妹様は自我を失っています。
ですが、妹様は此の能力を制御出来る様になったため、
此処数年は暴走は起きていなかったのですが…」
「…まァ、どっちにせよ…
止めるしか方法は無いって事だな」
頭上では、霊夢とフランが闘っていた。
弾幕の嵐。
不気味に美しい弾幕が踊っていた。
「なァ、館の人間は如何したんだ。
レミリアも勿論だが、此処にも従者が手前以外にも居るだろ」
「能力が使えない者は避難させました。
数人とお嬢様と私は闘っていましたが、もう戦闘不能です」
頭上でフランのものだと思われる、
少女の軽くて高い声が聞こえた。
遊ぼうよ、霊夢__
「はァ…こんな事したら首領に怒られそうだな」
俺はお前を止める。
「重力操作」
重力を操って、重い蹴りをフランに浴びせる。
取り敢えず、重力で拘束した。
「中也!?」
「ちっと気絶してろ、妹サマ」
重力に耐えられなくなったフランが、気を失う。
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作者名:みるくれーぷ。 | 作成日時:2019年3月8日 22時