五話 ページ6
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「なんだ」
「アンタの世界はどんな処だったの？
其処で、中也はどんな風に生きてたの？
＿＿如何やって、此処に来たの？」
「俺が居た世界…か。
俺は横浜っていう街に住んでた。
で、一つの組織に付いた。闘いも多かったが、楽しかったさ。
俺は、ポートマフィアを、愛すべきあの街を、守る為に闘ってきた。
そんな時、任務に失敗して敵に殺された…と思ったんだが、
何故か起きたら知らない屋敷に居て、
しかも聞いた処によると瀕死で倒れてたらしい。
正直云って、解放された気がした。
「人殺しをする組織、ポートマフィア…ね。
じゃあ行成弾幕を出すわ、魔力は底無しだわでも頷けるわ。
良く分かったわ。貴方が優しくて強い人だって事が」
「…は？」
「街を守る為に命を掛けてたなんて素敵じゃない」
そう云って笑った霊夢は、
全然似ていないのに、姐さんに見えた。
姐さんが、笑っている様に。
「…そうか。
なァ、霊夢…俺変わりたいんだ。
俺の大事な人が嘗て見たくても見れなかった光。
俺は、人を守る人間になりたい」
「なれるわよ。
(だって貴方は…ずっと、守ってきたんだから。
変わるのは、守るものだけよ)
きっと…ね」
「じゃあ、俺は幻想郷と仲間を守る。
…強くなんなきゃな！」
思わず口角が上がる。
「幻想郷を守る？頼もしいわね。
でも、幻想郷を守るなら私くらいには＿＿」
霊夢の言葉を遮る様に、
突然目の前に人が現れた。
「霊夢！！」
「咲夜！？ちょ、一寸如何したのよ其の傷」
来たのは、あのメイドだった。
「妹様が…暴走しました！」
物語は、動き出す＿＿。
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作者名：みるくれーぷ。 | 作成日時：2019年3月8日 22時
