四話 ページ5
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程度の能力…
全員が持っているのか?
そういえばあのメイド、最近は異変が起きてないって云ってたが…
前までは、能力を持った奴が面倒を起こしてたって事…か。
「其れで、弾幕とスペルカードだけど…
此れは見せた方が疾いわね。
一寸庭に出るから見てて頂戴」
弾幕…ってのはまァ…
シューティングゲームの其れだろ。多分。
「弾幕は基本誰でも出せるわ。
ほら」
ぽんぽん出せるんだなあれ…
「で、スペルカードだけど…
簡単に云えば必殺技みたいなものね。
戦闘の時に必須になるから、皆んな持ってるわ」
「へぇ…じゃあ、打ってみて呉れよ」
「え?」
驚いた様に声をあげる霊夢。
表情も困惑しているように見える。
「ん?駄目か?」
「…無駄撃ちじゃない。
まァ良いわ。私のスペルカードを見れるんだから、
アンタも強力なスペルカードでも作ってみなさいよね。
スペルカード発動 霊符“封魔陣”」
霊夢が何か唱えた瞬間、弾幕が不規則に動く。
凄い量の弾幕が、
物凄い疾さで動いていた。
「…凄いな」
「お褒めに預かり光栄だわ。
じゃあ、貴方も何か試しにやってみる?」
「え?」
「スペルカードじゃなくても…
弾幕撃つ練習くらいしといたら?
夜に妖怪に襲われてぽっくり死んじゃうわよ?」
笑って俺を下に見る霊夢。
「そんなもんか。
で、弾幕って如何やって撃つんだ?」
「如何やって…って…
私達は慣れだから、良く分かんないけど…
霊力とか魔力…って云っても分からないか。
身体の中にあるエネルギーを外に出す感じ。どんなでも良い。
イメージが大事よ。多分」
「多分かよ。
ふーん…イメージな…
__あ、出た」
「え!?アンタそんな簡単に出しちゃうの!?」
「び、吃驚させんなよ。
にしても、凄いな此れ!無限に出て来る!」
ぽんぽん出してると、
其々色が違ったりして綺麗だった。
「へぇ、色も形も違うんだな…」
「中也、アンタ大丈夫?
初めてで行成連発したら疲れるわよ」
「え、全然疲れねえけど」
強がりとかじゃなくて本当に疲れないんだが…
「アンタ魔力ヤバくない?え?もしかして人間じゃない?」
「人間だわ。
にしても、面白いな此の世界。
こんなの出せる様になるなんてな」
俺が会ってないだけで、
あの世界にもこういう異能者が居たのかもな。
「ねえ、一寸聞いても良いかしら」
少し神妙な表情をした霊夢が俺に云った。
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作者名:みるくれーぷ。 | 作成日時:2019年3月8日 22時