123，秘密の狩り庭24 ページ25
Side me
そうして、私達は3手に別れることになった。私は3人の治療を始める。
『！もう薬が、医療道具がない……！』
仕方がない。粗方最低限の治療は終わった。エマ達の所へ行こう。
私は急いでエマ達のいる、村へと走る。
『ハア…ハァ…ハァ』
まずい。体力が持たない。失血で目が回る。早く、早く！…見えた！エマが刺される。これじゃ――
レイ「――撃ち尽くすぞ！！」
『エマ！！』
私はエマを咄嗟に突き飛ばす。腹に焼けるように鋭い痛みが走り、私は倒れた。
エマ「え……A？」
レウウィス「残念。時間切れだ」
レイ「A！！」
レウウィス「ありがとう。Aといったかな、本当に楽しかった。君には最大の敬意を払おう」
あなたの敬意なんていらない。欲しいのはあなたの命。起き上がらないと。早く――
大量の銃声が聞こえる。ダメだ。エマは刺されてないから気付いてない。あの銃のことを。
私は手に力を入れ、体を起こす。立ち上がった瞬間体が倒れそうになるが、何とか踏ん張った。
私は深呼吸をする。
『ヒュゥゥゥゥゥ』
これ、全集中の呼吸？もっと早くできるようになりたかったなぁ。
手元の刀を見ると、紺色に染まっていた。何の呼吸？…あ、氷だ。私が前世で作ったオリジナルの。
氷の呼吸は日の呼吸に似通った点がある。日の呼吸――始まりの呼吸。なら、全ての呼吸が使える？
……いや、悩んでる暇はない、試すしかない。狙いは目。なら刺突に特化した――
『蟲の呼吸 蜈蚣ノ舞 百足蛇腹！！』
四方八方にうねる動き。まず常人の目では捉えきれない、もちろんレウウィスの目や耳でも。
私は一気に跳躍し、渾身の一撃でレウウィスの目に突きを打ち込んだ。
グサッ
ナイジェル「斃した…？レウウィスを」
レイ/エマ「「斃した…！！」」
ナイジェル「倒したぞ！！やった…やったァ！！自由だ！！」
ヴァイオレット「やったよ、みんな。やったよ…！」
『ハァ…ハァ…ハァ』
ダメだ。出血を止めないと。私にはまだ死ねない理由が、やらなきゃならないことが――
バタン
右側頭部に鈍い痛みを感じ、私はそこで意識を失った。
Sideレイ
レイ「A！おいA、A！！」
その頃、オリバーが目を覚ましていた。そこナイジェルが飛び込んでくる。
ナイジェル「みんな！！斃したよ、レウウィスは討ち果たした！！全員自由だ！！」
ルーカス「他のみんなは？」
ナイジェル「今来る。けど」
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nainara - 本当に面白いです！これからも応援してます！ (2021年10月10日 18時) (
レス) @page27 id: aa46041561 (このIDを非表示/違反報告)
夏 - レモン味のかき氷さん» 拝読ありがとうございます！頑張ります。これからも是非読んでください (2021年7月23日 14時) (レス) id: 6bc76230b1 (このIDを非表示/違反報告)
レモン味のかき氷(プロフ) - 面白いです！頑張ってください！ (2021年7月22日 18時) (レス) id: e6207c7e03 (このIDを非表示/違反報告)
夏 - ドラゴンさん» 報告ありがとうございます。変えますね。 (2021年5月29日 14時) (レス) id: 6bc76230b1 (このIDを非表示/違反報告)
ドラゴン(プロフ) - レイの叫び声が設定された名前（マイン）になってます。変換機能を使って読んでいるので変えてほしいです (2021年5月28日 18時) (レス) id: 9b62aa768c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏 | 作成日時：2021年5月5日 12時
