【約束のネバーランド】転生したので頑張ります。２ (ページ25)

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73，アルヴァピネラの蛇３ページ25

Side me

レイ「いや待てよエマ、確かに多少似てはいるけれども…………いや、ある得る(・・・・)か。試してみよう」

エマ「うん！もし本と一緒ならあの根が私達を襲うのは――みんな少し下がってて」

そう言ってエマは、みんなを後ろに下がらせる。

そしてレイは根に向かってコップを投げる。

エマ/レイ「「やっぱり！接触だ」

レイ「エマ、A。多分お前らの読み通りアルヴァピネラの蛇だ」

エマ「でしょ……レイ」

レイ「おう」

アンナ「え」

すると二人は根っこへと近づいてゆき、私たちのほうを振り返った。

エマ「ほら大丈夫」

トーマ「え…？」

エマ「触らなければいいの、襲ってくるのは壁からの根だけ。
でも見て、触らなければ攻撃してこない。
どんなに近づいても根の先に触れなければほら、スピードも全く変わらない。
怖くない、落ち着こう」

レイ「よく聞け、これから最初の予定通り後ろの‶木″を上まで登って逃げる。
壁の根に追いつかれる前にだ。お前らならできる、木登りも訓練で飽きるほどやったろ」

みんなが心配そうに眉を顰めるなか、ギルダが言った。

ギルダ「出られるのね？上まで行けば、天井からみんなで地上(そと)に」

エマ「うん！」

エマが頷く。すると

ギルダ「行きましょう、みんな！」

ギルダが率先して皆に声をかけてくれた。

エマ「さあここから出よう！」

エマの鶴の一声で、皆は木を登り始める。

アルヴァピネラの
蛇は全て
洞窟の天井の
岩から生まれ
増えていった

そう
全て
岩が化けてできた
蛇だったんだ

この木も
同じ

増え続ける
壁の根は全て
天井から伸びて
きている

まるで限りある岩を
蛇に変えて
いくように

上まで逃げて
下が壁の根(ヘビ)で目一杯
埋め尽くされる
ほどになれば

〈壁は薄くなっている〉

エマ「みんな手伝って！！」

アルヴァピネラ
の蛇から
逃げるには
洞窟の天井に
穴をあければいい

どんな方法でもいい
難しくはない

そして私たちは天井に穴を開けることに成功した。

外は
凍てつく
北の海

蛇は寒さで
眠ってしまう

私達は地下の根の上へと放り出される。

ラニオン「！本当に止まってる！」

ドン「うわっここ寒っ！！」

みんな「やったー！！」

恐れるな
怯えず
空を目指せば
彼らに食われる
ことは
決してない

その後、残りのみんなをロープで引き上げていった。