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72,アルヴァピネラの蛇2 ページ24

Side me


ドン「ヤバイ囲まれてる!!いつの間にか閉じ込められた!!」


ナット「何なんだよこれ……」


レイ「おそらくここはこの木の餌場。この木(こいつら)動物をとらえて食ってるんだ」


ドン「食べる(・・・)!?」


レイ「動物(オレ達)を落とし、誘き寄せ捕まえて食う。
そのための空洞、そのための一本道。そのための――」


アンナ「つまり私達全員罠にかかったってこと…」


レイ「みんなかたまれ!離れるな!!」


みんなを一か所に固まらせる。


ドン「どうする!?木だし燃やすか!?」


レイ「いや危険だ、密室だぞ。木が燃え尽きる前に俺達が死ぬ!!」


それにギルダが続く。


ギルダ「それに煙が…!追手に位置がバレるかも……」


ナット「じゃあ一体どうすれば……!!」


アンナ「どうしようエマ、A!」


あれ、私の名前も入ってる。なんで……?


エマ「……これ」


アンナ「エマ?」


アンナが心配そうに呟く。


エマ「私これ読んだことある……」


アンナ「え」


エマ「レイこれ「ナントカカントカのヘビ」だ!」


レイ「は!!?」


どうやらエマはは気づいたようだ。そしてエマはリュックから本を取り出す。


エマ「あの二冊の内の一冊!あの本で読んだ!やっぱりこれは道標だ…!!
ミネルヴァさんの冒険小説!!」


エマは続ける。


エマ「これだよ、この本で読んだ!あのヘビの話!」


エマはパラパラと本のページをめくる。


エマ「あ〜〜〜〜っ何だっけ待って今――」


レイ「え、まさか…「アルヴァピネラの蛇」?」


エマ「それ!」


海底洞窟
アルヴァピネラは
恐ろしい毒ヘビの
巣窟だった


無数のヘビが
まるで
入り組んだ
木の根のように

まるで
一つの生き物のように
壁一面を埋め尽くしている


足元の
宝石の輝きが残酷なまでに美しい


ヘビは宝を
守っているのか


それとも宝は
我々獲物を
誘き寄せる
餌なのか


『ウーゴ冒険記』
第3章
アルヴァピネラの蛇
より


エマ「ねっ似てるでしょ。洞窟、宝石、蛇。これこの木のことだったんだよ。
この冒険小説は外の世界の手引書(ガイドブック)だったんだ!!そうでしょ?A」


『正解』


私は一言そう言う、が――


レイ「いや待てよエマ、確かに多少似てはいるけれども…………いや、ある得る(・・・・)か。試してみよう」

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クロシェット(アムール)(プロフ) - いつも楽しく見させて貰ってます!応援してます! (2021年4月19日 22時) (レス) id: 66de3eaad7 (このIDを非表示/違反報告)
サヤ(プロフ) - 続きが楽しみです!頑張ってください! (2021年4月12日 1時) (レス) id: 4f60a72d2e (このIDを非表示/違反報告)
せいらちゃん(プロフ) - 応援してます! (2021年4月10日 10時) (レス) id: f872510362 (このIDを非表示/違反報告)
レモン味のかき氷 - 面白いです!頑張ってください! (2021年4月4日 11時) (レス) id: f308ff6fdb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年4月3日 13時

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