【約束のネバーランド】転生したので頑張ります。２ (ページ21)

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2046年 1月15日

グレイス=フィールド農園(ハウス)より

16名脱走

Side me

ドン「でっけぇ…」

みんなとても驚いている。

それはそうか、皆はハウスのから出たことがなかったから初めてなのよね。

みんな逃げる速度が落ちてきた。それに先程から気配が2つ。おそらくソンジュとムジカだろう。

ドン「エマ、A」

エマ「うん、みんな！ちょっと休もう、朝ごはんにしよう」

エマと私は見張りにつくことにした。この後の『アルヴァピネラの蛇』はなにも手助けはしない。
自分たちで気付いてほしいから。

クリスティ「エマとAは？一緒に食べないの？」

エマ「うん、私はここで周りを見張ってるから安心してみんなで食べといで」

エマはクリスティの頭を撫でる。

クリスティ「はーい」

そして声をかけてくれたクリスティを見送る。

しばらくすると――

レイ「ウェーイ」

ドガッ

エマ「「ウェ」？」

レイ「大丈夫、少なくともここは猛獣の縄張りじゃない。それっぽい足跡や爪痕、フンが見当たらない。
痕跡で判る、これも鬼ごっこと同じだ。気負いすぎ、俺も見張るからお前らも休め」

エマ「……ありがとう」

『でもレイ、外は猛獣だけじゃない、虫なんかを食べる植物……「食虫植物」だって鬼だっているわ』

エマ「食虫植物！？」

レイ「確かにな……それより、ごめんな」

それよりって……

エマ「え」

相変わらず馬鹿レイ！

レイ「俺が最初から協力的(グル)だったらお前らの耳も、Aの手もケガさせずに髪も切らせずに済んだかもしれねぇ」

エマ「いいよそんなの。レイが笑って生きててくれたらそれでいい」

『ええ！レイの命が助かるならそれでいいもの』

レイ「さっきアンナにも謝ったんだ。したらさ、「そんなことよりお誕生日おめでとう」だとよ。
俺は……あいつらを見殺しにしようとしてきたのに」

それは私も同じ。

レイ「あいつらは俺を……こんな俺なんかのために……A、エマ……生きるよ俺……生きて家族を守る。
お前らと同じ家族全員(・・)をだ。今度は…今度こそ違う…」

レイは続ける。

レイ「何があってももう二度と切り捨てたりしない。
だから1人で背負うな、みんなでつくろう。家族で暮らせる世界を、家族全員で」

エマ「うん！」