40，押し問答 ページ42
Side me
レイ「警備変えるとすりゃせいぜい見回りや飼育者の増員。その程度どうにでもできる。いやする！！」
ノーマン「……それでもわずかでも塀をロープで上れない高さにされたら次どうやって、塀を超えて出るつもり？」
レイ「お前が隠れて梯子でもつくっときゃいいだろ」
ノーマン「発信器をより高性能のものに変えられたら？」
レイ「新たに埋められても、次は最初から場所がわかっている。取り出せばいい！！
発信機の存在を知っている俺達には通用しない。わかるだろ？いちいち聞くんじゃねぇ！
とにかく、お前が死ぬこたないんだよ。出荷されるしかねぇなんてまやかしだ」
ノーマン「……」
レイ「食料は手配する、潜伏は絶対に隠し通す！多少の警備強化は何とかなる！
…ママを出し抜く奥の手も俺はまだ持ってる！ だから生きろ！逃げたフリしてこの方法で──」
だけど……
ノーマン「だめだよ。できない、だめなんだ。警備だけじゃない。
僕が逃げたらレイやエマ、Aが代わりに出荷されるかもしれない」
代わりに出荷されてもいいんだけどな…。
ノーマン「僕の代わりに3人の誰かが死ぬなんて絶対に嫌だ」
ノーマンは譲らない。
ノーマン「ありがとう。大丈夫、気持ちの整理はついている。明日の出荷は仕方が無い。
命はくれてやる。でも、その他何一つ譲る気は無い。負けるつもりも一切ない。
僕は勝つ！脱獄を必ず成功させる！！」
そう言ってノーマンは微笑む。
ノーマン「それで十分、これでいいんだ」
本当は死にたくないくせに。
レイ「ふざけるな。これじゃ、俺の6年は何だったんだ」
ノーマン「ごめん」
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夏 - レモン味のかき氷さん、感想ありがとうございます！これからもぜひ拝読していただけたら幸いです。 (2021年3月27日 13時) (
レス) id: 6bc76230b1 (このIDを非表示/違反報告)
レモン味のかき氷 - 面白いです！頑張ってください！ (2021年3月27日 9時) (レス) id: f308ff6fdb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏 | 作成日時：2021年3月26日 17時
