25，まさかの ページ27
Side me
『殴ったらママにバレてしまうでしょう？投げ飛ばしたほうがいいんじゃないかしら』
いたずらっ子の顔で。
ドン「は？え、Aが喋った！？え？投げ飛ばすって……え？」
ギルダ「Aが喋った！？というか喋れたんだ……」
2人とも酷く混乱しているようだった。そりゃそうか。初めて声聞いたり、表情が変わるのを見たんだから。
……少々驚きすぎな気がするけど。
エマ「マ、A？」
投げ飛ばす。確かに今私はそう言った。
『てわけでノーマン、少しいいかしら？』
それはそれはもう綺麗な笑顔で、私はそう言い切った。
ノーマン「え、あ、うん…え？」
ノーマンも混乱しているようだ。レイに至っては、ポカンとした顔でこちらを凝視している。
私はノーマンにスッと近づくと、
ノーマン「ッ……！！」
レイ「おいA！！」
そこでやっと我に帰ったらしくレイが怒鳴る。
そして少し冷静になったのか、ドンはゆっくりと拳を下げた。
ドン「そんなに「荷物」なのかよ…」
ドンは手で顔を覆った。
ドン「そんなにお前らにとって俺達は「
エマ「え」
ドン「嘘つく理由くらいわかってるよ。全て俺達を
そう。全ては私達を守るための優しい、優しいそれでいて残酷な嘘。
ドン「けどさ、頼ってくれたんじゃねぇのかよって。悔しいっつーか、惨めっつーか…俺達Aやお前らみたいに出来はよくない。よくないけど…！家族だろ、兄弟だろ？少しは
そうしてドンは我に返ったように顔を上げた。
ドン「……ごめん！俺ちょっと変だ。頭冷やしてくる。」
ギルダ「ドン…！」
そう言って食堂から出て行ったドンの後をギルダが追う。パタパタと二人分の足音が響き、食堂は静寂に包まれる。
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夏 - レモン味のかき氷さん、感想ありがとうございます！これからもぜひ拝読していただけたら幸いです。 (2021年3月27日 13時) (
レス) id: 6bc76230b1 (このIDを非表示/違反報告)
レモン味のかき氷 - 面白いです！頑張ってください！ (2021年3月27日 9時) (レス) id: f308ff6fdb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏 | 作成日時：2021年3月26日 17時
