21，秘密の部屋 ページ23
Side me
夕方、私はエマに呼ばれた。
ドン「ハウスに秘密の部屋がある？」
エマ「そう。場所はここ」
そう言うと、エマはママの
エマ「ママの
ドン「消える？」
ギルダ「そう、ハウスのどこにもいなくなるの。ここに秘密の部屋がある」
エマ「そう。さっきも言った通り、ママの寝室って、隣にトイレと洗面所。その隣に壁を挟んでママの書斎、って続くんだけど……、ここ、多分壁じゃない。」
エマはスッと書斎の壁の線をなぞった。
秘密の部屋、ってママが定時連絡する部屋だよね、確か。
ギルダ「気づいたの。姿を消す前、ママは決まって書斎か洗面所に入っていく。それで、部屋の内側と
ドン「結果は？」
エマ「合わなかった。私の足で10個分ぐらいの差がある。一方は壁、一方は本棚だけど、どちらにも隠し扉があるんだと思う。そしてその先に秘密の部屋がある。」
ドン「けどそれなんのため？」
エマ「それは多分…」
エマの言葉を遮ってレイが言った。
レイ「定時連絡。ママは本部に毎日定時連絡をしている。そのための部屋だろう」
ドン「"本部"？」
「このハウスに
目を見張るドン。レイは続ける。
エマ「レイは知ってたの？ここに部屋があるって」
レイ「いや。そういう部屋がどっかにあるって存在は疑ってたけど」
ドン「入ってみようぜ」
誰よりもコニーと仲の良かったドンだから、助け出したい気持ちも人一倍強いのだろう。
ああ、やっぱり嘘は残酷だ。嘘というのは人をも狂わせる。
ドン「「外」との通信手段…それにコニー達の行き先も何か手がかりが掴めるかもしれない。」
ギルダ「でも鍵は？ママが秘密にしている部屋なら入るのにきっと…」
鍵が必要だ。
エマ「ノーマン開けられない？」
ノーマン「型によるけど…」
申し訳ありません。字数の関係で次に行きます。
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夏 - レモン味のかき氷さん、感想ありがとうございます！これからもぜひ拝読していただけたら幸いです。 (2021年3月27日 13時) (
レス) id: 6bc76230b1 (このIDを非表示/違反報告)
レモン味のかき氷 - 面白いです！頑張ってください！ (2021年3月27日 9時) (レス) id: f308ff6fdb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏 | 作成日時：2021年3月26日 17時
