とろりとけて…tn ページ7
「頭ふわふわする…。」
「どれ、熱測るから体温計はさめ。」
涙の膜がはられて潤んだAの瞳。いつの間にか俺がいないと何も決められなくなったAが愛しい。俺を必要としているという事実が嬉しくてが口元が緩む。
ぴぴぴっと鳴った電子音。熱を見てみれば38度で、Aはどうしたらいいかなあ、とこちらをじっと見ている。
「なんでこっち見たままボーっとしとんねん。はよ布団入って寝とけ。あとで食いやすいもん持って来るから。」
「ん…。」
扉を開けてキッチンへ行く。それにしてもさっきのAは可愛かったなあ。俺の方を見る瞳も、不安そうな唇も、具合の悪そうな表情も。全部、もっと溶かして、そして染め上げたい。柄にもないなんて、そうは思う。けど、それ以外に当てはまる言葉が見つからない。
「おっ…と、危ない…こがすとこやったわ。」
鍋の中に入れた白米を焦がさないように混ぜる。あとで米買わないかんの面倒やなあ、と思いながらお粥に味をつけてAに持っていく。すうすうと眠っているAを起こすのは忍びないが栄養をつけてもらわなければ。
「冷たっ？！」
「お粥出来たで。」
冷蔵庫の中でキンキンに冷やしておいた熱さまシートを張ればすぐに起きた。余程冷たかったのか。
「じゃあ、お粥置いとくから、ちゃんと食べるんやで。」
「…まって。」
「ん？」
くんっと裾を引かれて、Aの方を見る。
「寂しい…。」
「はあ〜…なら、食べ終わるまでここ居たるからはよ食え。」
「うん。」
ふわっと優しい笑みは最近見せてくれるようになった俺だけしか知らない笑顔。もっと俺に依存させればまだまだ知らないAが見られるだろうか。
「ごちそうさま、ありがとうトントン。」
「おう、食欲があるならよかったわ。」
もっと、俺無しじゃ生きられないようにしてやりたい。
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羅威那(プロフ) - 兎餅さん» ただいまリクエスト消化滞っておりまして…いつ書き上げることができるか分かりませんがそれでもよろしければ… (2022年4月28日 23時) (
レス) id: c967219d95 (このIDを非表示/違反報告)
兎餅 - sinpさんが、ヤンデレ化して夢主を閉じ込める系のって、書けますか……？ (2022年4月24日 7時) (レス) id: 1c6f84240e (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - ありがとうございます！お待ちしてます！ (2020年3月14日 3時) (レス) id: 525527bd5b (このIDを非表示/違反報告)
羅威那(プロフ) - ひかるさん» ひかるさんリクエストありがとうございます。最近思うようにかけず、更新が滞っておりますがそれでも良ければお待ちいただきたく思います。 (2020年3月13日 22時) (レス) id: ac81da58c3 (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - knさんが嫉妬してる感じのお話読みたいです…！！ (2020年3月9日 21時) (レス) id: 525527bd5b (このIDを非表示/違反報告)
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