ねむるまちで仲直り(ﾘｸ)…zm ページ49
ベランダに出てまだ冷たい夜風に当たる。
少し頭を冷やして思考を整理したかった。
今日、学校の帰り道でゾムと喧嘩した。私が無神経な発言してしまったから、だと思う。
幼馴染で昔から仲が良かった。喧嘩だって今回が初めてで、いつもゾムが折れていた。
「お前はなんも分かってへん。」
そう言われた。悲しくて悔しくて、色々言い返してしまった。途中まで一緒の道だというのに、私一人で走って逃げるようにして帰ってきたのだ。目頭が熱くて、嗚咽が漏れた。胸が苦しかった。何もわかってないのはゾムだって、言いたかった。
溜息が出た。周りの家の明かりはぽつぽつと消え始める。スマホを見れば23時。それから一件のメッセージ。
『会いたい。公園で待ってる。』
私はカーディガン一枚羽織って家を出た。後ろからどこ行くのと声が聞こえたけど曖昧な返事をして走った。ゾムが、公園で待ってるから。
息を切らしながらも公園についた。彼はブランコに座ってうつむいていた。声をかければこちらを見る。ゾムは安心したように口角を上げた。
「夜遅くに呼び出してスマンかった。」
「いいよ。」
くんっと体が引き寄せられる。走ってきてくれてありがとう、と小さく聞こえた。すっぽりとおさまったゾムの体は、本当に大きくなっていた。
「俺、お前のこと、Aの事好きなんや。分かってくれへんくて強い口調になって、ごめん。」
「…うん。」
「我慢できなかった。お前が、他の男と楽しそうに話とんの。」
「…うん。」
いっそう腕に力がこもった。ここまでされて何も分からない程、鈍感じゃない。
「私、ちゃんとゾムの事好きだよ。小さい頃から。」
彼は驚いた顔してぱっと私の顔を見た。嘘じゃないかと確認までして。顔を真っ赤にして。
「付き合ってくれるか？」
「勿論。…私こそ、今日酷い事言ってごめんね。」
二人で笑いあって、街頭がぽつぽつとしかついてない街を歩いて帰った。
この小説の続きへ→←アスクレピオスとは似て非なる(ﾘｸ)…sinp
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羅威那(プロフ) - 兎餅さん» ただいまリクエスト消化滞っておりまして…いつ書き上げることができるか分かりませんがそれでもよろしければ… (2022年4月28日 23時) (
レス) id: c967219d95 (このIDを非表示/違反報告)
兎餅 - sinpさんが、ヤンデレ化して夢主を閉じ込める系のって、書けますか……？ (2022年4月24日 7時) (レス) id: 1c6f84240e (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - ありがとうございます！お待ちしてます！ (2020年3月14日 3時) (レス) id: 525527bd5b (このIDを非表示/違反報告)
羅威那(プロフ) - ひかるさん» ひかるさんリクエストありがとうございます。最近思うようにかけず、更新が滞っておりますがそれでも良ければお待ちいただきたく思います。 (2020年3月13日 22時) (レス) id: ac81da58c3 (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - knさんが嫉妬してる感じのお話読みたいです…！！ (2020年3月9日 21時) (レス) id: 525527bd5b (このIDを非表示/違反報告)
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