通話論争…syp ページ40
いつもあなたの声と口論になる。今日もしょうがないかとケリつけてまた通話を終了させた。切る直前に私のなまえを呼ぶ声がしたが無視をしてそこらに投げた上着を羽織り外に出る。
この前対面してはなしたとき堂々巡りなのに腹が立って平手打ちしてしまったのを合図に喧嘩をしてしまった。いい加減私の話も聞いてほしいものだが簡単にはいかないもので、いまも喧嘩は続いている。一緒に暮らしているはずなのに私はわざと家にいる時間を減らして、馬鹿みたいだ。
「お前の事がよく分からない。」
そんな不愛想なメッセージ。最低なんて言ってしまえば関係が悪化するのは分かってる。遺憾だと言うのが正解なのかと言えばそれも違う気がする。どうせ「はっきり言え」とか言われてしまうだけ。グスグスと鼻を鳴らしながらメッセージを返せばすぐ既読の印がつく。まだ好きと思ってくれているらしい。
返信を見るのもつかれてアプリを閉じればコールの音。急いでイヤホンをつけて電話に出れば開口一番「ふざけんなや」と怒りっぽい声。びゅうびゅうと聞こえる風の音は彼が今外にいることを教えていて、時計はもう日付をこえる。夜遅くまで仕事して、面倒な彼女の相手してお疲れ様。
「何が『好きにしたらいい』や。何が『どうせ飽きる』や。お前俺を前の男と同じやと思ってるんか？！」
焦るような、怒っているようなそんな声。ぼろっと涙がこぼれてくる。なんでかは分からなかった。彼の苦しそうな声色か、彼を信じられなかったせいか、嫌われてしまうと思ったからか。結局強がりだけで送っていたメッセージでは寂しさが募るだけだったのだろう。
「だって、不安になった…。帰ってもショッピはいないし、電話も素っ気ないし。」
「遠距離なんやからそこは我慢してくれ…。電話は、俺が悪いけど。」
少しの間の沈黙とため息。じわりと目頭が熱くなった。
「そんな不安にならんで…そんな不安になられたら…どうすればええのか俺も分からん。お前は俺のモン。そこは、絶対変わらんから。」
インターホンが鳴る。こんな時間に誰だと思えば息を切らしたショッピの言葉に飛び起きた。
「だから、お前に会いに来た。扉開けてくれ。寒いから。」
(ヒステリックナイトガール/PSYQUI)
頑張ってぶんしょうリハビリします…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 418人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
羅威那(プロフ) - 兎餅さん» ただいまリクエスト消化滞っておりまして…いつ書き上げることができるか分かりませんがそれでもよろしければ… (2022年4月28日 23時) (
レス) id: c967219d95 (このIDを非表示/違反報告)
兎餅 - sinpさんが、ヤンデレ化して夢主を閉じ込める系のって、書けますか……？ (2022年4月24日 7時) (レス) id: 1c6f84240e (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - ありがとうございます！お待ちしてます！ (2020年3月14日 3時) (レス) id: 525527bd5b (このIDを非表示/違反報告)
羅威那(プロフ) - ひかるさん» ひかるさんリクエストありがとうございます。最近思うようにかけず、更新が滞っておりますがそれでも良ければお待ちいただきたく思います。 (2020年3月13日 22時) (レス) id: ac81da58c3 (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - knさんが嫉妬してる感じのお話読みたいです…！！ (2020年3月9日 21時) (レス) id: 525527bd5b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
