Kiss in the Dark…ht ページ19
最近友達に教えてもらったバー。お酒も美味しいし雰囲気もいい。かかっているジャズも落ち着くし、仕事終わりここに来ることを楽しみにして生きてる節もある。
「お、Aちゃんいらっしゃい。」
「こんばんわ。」
茶色いふわりとした髪の毛をゆらすオスマンさんと、ちらりとこちらを見て無言で会釈をするひとらんさん。いつも通りカウンター席に座ってカシスオレンジを頼んだ。
「それ好きやねえ。」
「ひとらんさんの作るやつ美味しいから。」
「は〜もう、妬けるなあ。よかったねらんらん。」
マスクをしているから表情が読めない。しかしいつも通り手際よく作って私に出してくれた。一口飲んで微量のアルコールを舌に染み込ませて、氷を揺らした。
「なあなあ、聞いてやAちゃん。」
「ん〜？」
「なんか最近らんらんを口説くゲーム流行っとるんよ。だーれにも靡かんから、誰が一番最初に口説けるか勝負なんやって。」
「なにそれ。」
「この前女の子が話しとったんよ。」
確かに口説きやすさというか、とっつきやすさ的にはオスマンさんのほうがかなりあるだろう。それに対してひとらんさんはマスクすら外さないのだから若干壁があるかな、という印象になるだろう。
「Aちゃんも興味があったらやってみて。」
「やりませんよ。そんな事。」
つまんないなあ、そういうオスマンさんを無視してグラスの中のお酒を飲みほした。その日はもう二杯、違うお酒を飲んで家に帰った。
＿＿
＿
今日もバーのドアを開ける。でも、今日はオスマンさんはお休みのようで、カウンターに立っていたのはひとらんさんだけ。いつも通り、カウンター席に座ってカシスオレンジを頼む。
「今日はオスマンさん居ないんですね。」
「ああ、あいつは今日休み…オスマンの方がよかった？」
「い、いやそんな事は！」
「…ならよかった。」
普段は喋らないひとらんさん。でも今日は目を細めて柔らかい口調で喋ってくれている。シェイカーを振る音が聞こえて不思議に思っていると赤いカクテルがグラスに注がれた。
「ごめんね、カシスオレンジじゃないんだけど。」
「これは？」
「俺からの気持ち。」
周りは誰も居ない。今は私とひとらんさんだけ。
「…俺、一途だから。」
「え？」
お酒を見つめていると近くで降って来た声。マスクは外されていて端正な顔が見えている。するりと重ねられた手はどこか熱かった。
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羅威那(プロフ) - 兎餅さん» ただいまリクエスト消化滞っておりまして…いつ書き上げることができるか分かりませんがそれでもよろしければ… (2022年4月28日 23時) (
レス) id: c967219d95 (このIDを非表示/違反報告)
兎餅 - sinpさんが、ヤンデレ化して夢主を閉じ込める系のって、書けますか……？ (2022年4月24日 7時) (レス) id: 1c6f84240e (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - ありがとうございます！お待ちしてます！ (2020年3月14日 3時) (レス) id: 525527bd5b (このIDを非表示/違反報告)
羅威那(プロフ) - ひかるさん» ひかるさんリクエストありがとうございます。最近思うようにかけず、更新が滞っておりますがそれでも良ければお待ちいただきたく思います。 (2020年3月13日 22時) (レス) id: ac81da58c3 (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - knさんが嫉妬してる感じのお話読みたいです…！！ (2020年3月9日 21時) (レス) id: 525527bd5b (このIDを非表示/違反報告)
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