偶像に恋した男…ut ページ5
超会議で見つけた推しのあの子に扮した女の子。何人もそういう子を見てきたけど、その子に目が釘付けになった。気付けばその子を追いかけていた。
鬱「待って！そこの！！まゆちゃん！」
その子は振り向くと目をこれでもかという程開く。まあ僕も実況をやっているから知っている人は知っているだろう。
あ「な、なんで鬱さんがここに……？」
鬱「あ、僕の事やっぱ知っててくれたん？」
近づくとふわり香るローズのかおり。彼女は「知っているも何も…」とボソボソと呟く。ひどく挙動不審だ。
鬱「ね、連絡先交換せぇへん？……あ、嫌だったらいいんやけど……。」
あ「わ、私でよければ……。」
細い指でスマホを操作する仕草さえ可愛らしい。まゆちゃんの格好をしているからなのだろうか。いや、きっとこの子特有の雰囲気。
しかし、見れば見るほど完璧だった。白い肌に大きな瞳、それから細い体躯。壊れそうなくらい儚い雰囲気。
あ「あの……私の顔に何か付いてますか？やはり、この格好はおかしいでしょうか？」
鬱「いや！そんな事ないで！めっちゃ可愛ええから！」
思わず手を握って言ってしまった。引かれたか、と思ったが微笑んで「良かったです。」と笑う。
こんな、綺麗な子見たことが無い。
そう思わずには居られなかった。呆けているとするりと手を外して「また今度」と彼女は行ってしまった。
鬱「名前……聞いてへんかった。」
そこに一人取り残された。後ろの方からシャオちゃんの声が聞こえる。呼びに来たのか。
イベントが終わり連絡を取ろうと思ったが、何故か変に緊張してメッセージを送信出来ない。いつもなら何も考えずに送れるのに。
深くため息をついて布団に潜り込む。明日の仕事に遅れないために。
鬱「……送れへん。」
会社に着いてもメッセージを送れず、スマホを弄る。他の女の子のメッセージなんて目に入らない。
嗚呼、隣のデスクの人もお疲れ様です〜。なんて意識を向ければふわり控えめに香るローズ。ちらり目をやれば、瞳は前髪で隠れているがよく見れば肌は白く中々に細い。
鬱「……まゆ、ちゃん？」
あ「……おはようございます、鬱さん。
会社での会話は初めてですね。」
カタカタとパソコンに文字を打ち込む真面目と噂のAさん。
鬱「……っあの…Aさん、今度……僕と、ご飯……っ。」
あ「どうしたんです、そんな緊張して。」
クスクスと彼女は笑う。
案外、僕の
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羅威那(プロフ) - 鵯(ひよどり)さん» 喜んでいただけたようでなによりです。体調まで心配していただけるとは……。これからもこの作品をよくしていくため、日々頑張ります！ (2018年7月20日 8時) (
レス) id: eebf109561 (このIDを非表示/違反報告)
鵯(ひよどり)(プロフ) - 羅威那さん» リクエスト消化有難う御座います。描写が美麗鮮烈で感嘆に尽きます。影ながら応援しております。最近は内外の寒暖差が激しいですのでお身体には十分お気をつけ下さい。並びに度重なる長文申し訳御座いません。 (2018年7月19日 16時) (レス) id: cabb857a13 (このIDを非表示/違反報告)
羅威那(プロフ) - 鵯(ひよどり)さん» わかりました、わざわざありがとうございます！本当に例えるなら万華鏡みたいな感じですね！ (2018年7月19日 2時) (レス) id: eebf109561 (このIDを非表示/違反報告)
鵯(ひよどり)(プロフ) - 羅威那さん» 其の辺りの主観は作者さんにお任せしますが、そうですね。敢えて言うなればカラフルで次々とめまぐるしかったり、完成した物が一瞬で壊れてしまうとか、壊しているのは回し手であるとか同様の模様が反射でずっと続いているとか。なんか上手く言い表せなくてすみません。 (2018年7月18日 22時) (レス) id: cabb857a13 (このIDを非表示/違反報告)
羅威那(プロフ) - 鵯(ひよどり)さん» ひとらんの学パロで病みですね？分かりました。すいません、教養等がないために万華鏡みたいな恋…というのがいまいちピンとこないのですがこういう事です、というのがありましたら説明をお願いできますか？ (2018年7月18日 21時) (レス) id: eebf109561 (このIDを非表示/違反報告)
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