作者の欲と妄想が詰まった短編集 (ページ4)

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オレンジ :緑谷×爆豪 2 ページ4

知っていた。
気付かないふりをしていた。
そっと隠していただけなんだ。
関係が壊れてしまいそうで怖かった。

二人が私に特別な感情を持っている事くらい
とうの昔に知っている。

『でも…私は………選ぶなんて…』

緑「……悩ませてごめん…」

出久は苦笑する。そんな顔を
させたい訳ではないのに、笑っていてほしいのに。
他人を傷つけないようにする、という
私の心の弱さが、弱さだけが育っている。

ふいに、二人と初めて会ったときを思い出す。
みんな小さくて、かっちゃんについて回って。
甘えも、弱いところも全部カバーしてくれた。
出久は全力で受け止めてくれた。
悪口言われたことあったけど、それもいい思ひ出。

『大丈夫だよ、出久…もう悩まなくて大丈夫。』

緑「…？どういうこと？」

出久の返事を聞かず私は屋上へ走った。
LINEに「サヨナラ」とだけ打って。

二人の喧嘩の原因の1つが私なら
その1つを減らすお手伝いくらいしたっていいはず。
これは私の身勝手で独りよがりな行為だけど。

『かっちゃん……出久…大好きだった。
今でも勿論大好きだよ。いっつも喧嘩止めるの
私だったよねぇ………』

一人ぽつぽつと呟く。

『最期まで止めるのは私なの？
二人の幸せな将来を夢見てる。
三人で遊んで、笑って、泣いたこと……
絶対忘れない……』

「さよなら」と言って空中へダイブしようと思えば
バン！と大きな音を立てて屋上のドアが開いた。

息を切らしてそこに立っていたのは………

end……………
立っていたのは誰でしょう。
出久？爆豪？それとも二人？
ご想像にお任せします！(о´∀`о)