90話 ページ20
体に霜が降りてから....
轟くんの動きはそこから段々鈍くなった
勝己の様に威力上限があるのじゃなくて私と似た感じでゲームでのMPみたいなものってとこかな
最大威力は恐らく一回戦で出したドームからはみ出るほどの超大氷壁
会場の外にいた私ですら冷気を感じるほどの威力だった
でもその氷でのデメリットは炎で補えばいい
それをしないってことは本当に氷だけで勝ち進むつもりなのね
私がひたすらに考えている間にも試合は進み今まで防戦一方だった出久がここへ来て攻撃した
モロに生々しいのがヒット
けどそれと同じくらい出久の腕も黒に近いような紫色に変色してる
もう腕ぐちゃぐちゃになってるんだろうな
応援席の面々もだいぶ引いてる
ついには握れなくなってしまった右手
どうするのかと思ったら今度は口にひっかけて攻撃する
上鳴｢エグイな...｣
峰田｢緑谷スゲー痛そうだな｣
いや、あれは激痛なんてものじゃない
それに自ら飛び込む出久は一体何なのだろうか
一体何がそんなに彼をつき動かしているのだろうか
そして不意に会場に響いた出久の叫び
緑谷｢君の！
力じゃないか！！｣
それを聞いて全身が粟立った
まさか...
出久は
轟くんを......
救おうとしてるの？
そんな考えが頭をよぎった
自分に向けられた言葉ではないのに自分に向けて言われてるようで心臓を鷲掴みにされてる気分だった
そして腹の底で渦巻く"お前に何がわかる"という感情
船酔いしたような気持ち悪さに襲われ席を外したくなった
けど...見なきゃいけないような気がした
この戦いの結末を
彼らの意思のぶつかり合いを、しかとこの目に焼き付けなければならない気がした
意識は今すぐにでもこの場を離れたがっているのに体が鎖でがんじがらめにされたように動かない
そして間もなく轟くんから放出される爛々と燃え上がる業火
そして、どこからから聞こえる彼の父エンデヴァーの絶叫
しかしそのどれも気にならない程にいやに目に付くのは笑ってる轟くんの顔
冷やされていた空気が段々と温められていくのを感じる
フィールドに立つ両者が最後の一撃を打つために構える
セメントス先生とミッドナイト先生が止める為に動くも間に合わない
炎と氷が出久に向かって放たれる
出久は個性を全身に発動させ轟くんに殴りかかる
そして次の瞬間
会場は耳を劈くような爆音とともに真っ白になった
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エトワール(プロフ) - アメちゃんさん» コメントありがとうございます！ぼちぼち更新していきますね！応援よろしくお願いします^^ (2020年12月30日 5時) (
レス) id: c8812f6df4 (このIDを非表示/違反報告)
アメちゃん - 更新頑張ってください。応援してます。 (2020年12月28日 0時) (レス) id: d4f3d414f5 (このIDを非表示/違反報告)
エトワール(プロフ) - リノさん» コメントありがとうございます！！最近スランプ気味ですが応援を励みに頑張ります！！楽しみにしててくださいね！ (2020年10月8日 12時) (レス) id: ea6765c315 (このIDを非表示/違反報告)
リノ(プロフ) - 最高すぎます！！続き楽しみにしています (2020年10月7日 12時) (レス) id: fc408fc325 (このIDを非表示/違反報告)
エトワール(プロフ) - 霜夜華さん» わぁぁぁ！！！！凄い！！めちゃくちゃイメージ通りです！！お忙しいであろう中わがまま聞いてくれてありがとうございます。本当に感謝しかないです！！また何かありましたらよろしくお願いいたします (2020年6月5日 1時) (レス) id: eb3af96d18 (このIDを非表示/違反報告)
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