＊hotel del luna＊ (ページ8)

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「まぁ、なんていい子なの」
急にそんな声が聞こえた。

みると、おばあさんが僕のことを見てたみたい。

おばあさん「広い額と、キラキラした目を持ってるわね。それにとっても縁起のいい顔立ちね」

なんだろう、この人、、。
かごに花を持っているから花売りのおばあさん？？

おばあさん「今日は、あなたのお誕生日ね。生まれた年と時間を言ってごらん」

そのとき、パパが、

パパ「おばさん！花なんか買わないよ。どっか行ってくれ」

おばあさん「アイゴー、こんな父親のもとに生まれるなんて、幼いのになんとも不幸な子だね。

でも、そこまで不運な関係じゃないようだ。

幼いうちは苦労するだろうが、幸運の持ち主だよ。悪運は自分で吹き飛ばすんだよ」

どういうことだろう、、。

パパ「なんだって？悪運？子供に花を売りつけようとするそんなゴミみたいな話をするあんたはなんなんだよ。

いいか、息子よ。ちょっと待ってろ。
今にたくさん金を稼いで、誕生日プレゼントだって、買ってやるからな」

『プレゼント？』

おばあさん「花！

花と言えば、誕生日だよ」

パパ「だから、花なんか買わないって言っただろ」

そういうパパに

『僕は花がいいなぁ。パパは、プレゼントを買う代わりに、僕に花を摘んでくれれば・・・。

だから、金を稼ぐために危険なことをするのは止めてよね』

おばあさん「オモオモ・・・」

パパ「そんなことを心配するには、お前は幼すぎるだろ」

そう言ってパパは僕の頭を撫でた。