１５０話 ページ40
貴女「それの名前、変若水でしたよね。」
机の上で妖しく光る紅い液体を指差す。
山南「ええ。」
貴女「飲めば若返る、月の不死信仰に関する霊薬の一つ。
古くは万葉集の中にもその名を残す。もともとは古代中国の若返りの仙薬の話が
世界中に広がり、その多くは“蛇と脱皮”型と“月の満ち欠け”型に分かれる。
日本は月の満ち欠け型の方。日本人って本当、月好きだよな。」
残念ながら現代っ子は月でウサギが餅ついてるなんて信じてないけど。
彼は感心したように目を細めて僕を見る。
山南「よくそれだけの解説がすらすらと出てきますね。」
貴女「暗記は得意でね。それにどの時代でもお偉いさんはそーゆーのが大好きだから。」
山南「その記憶力をほんの欠片でも彼らに分けてあげて欲しいですね。
まったく、彼らときたら何度言っても・・・」
なんか負のオーラが見えるよ、視覚化されてるよ。
貴女「それは、ひとまずおいといて。」
コホンと咳払いをして僕はまた口を開いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 551人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
朧 龍 - 90000hitいきました、ありがとうございます！ (2021年1月15日 20時) (
レス) id: 345339f75a (このIDを非表示/違反報告)
朧 龍 - 80000hitいきました、ありがとうございます！ (2019年9月18日 22時) (レス) id: 4e2b574ae5 (このIDを非表示/違反報告)
朧 龍 - 70000hitいきました、ありがとうございます！ (2018年12月17日 15時) (レス) id: ea8560f806 (このIDを非表示/違反報告)
朧 龍 - 40000hitいきました、ありがとうございます！ (2018年9月2日 21時) (レス) id: bdb3c46ea6 (このIDを非表示/違反報告)
朧 龍 - 30000hitいきました、ありがとうございます！ (2018年1月26日 16時) (レス) id: b9ef8b0095 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：朧 龍 | 作成日時：2016年3月17日 20時
