846話 ページ21
山南side
ぶつぶつと彼女は呟き続けています。
貴女「やっぱりもう少し手を打っておかないとだよね。
あのマッドの収集したデータさえ手元にあればなぁ、いやでも、あの時はあれが最善だったわけで……。
あ、そだ、今羅刹隊って何人くらいいるんだっけ?」
山南「そういえば、君と藤堂君はいなかったのですね。実は宇都宮での戦いの折に
綱道さんの率いていた新型の羅刹との戦いがあり、その大半が犠牲となったのですよ。
今はもう両の手で数えられるほどしかいません。」
貴女「あー、なるほど、どおりで。」
何が、とは言えませんでした。
昼夜問わず動くことのできる羅刹を相手に、羅刹隊ではどうしても動きに差が生じてしまう。
あそこで彼らを失ったのは痛い損失ではありますが、戦場の中でしか生きられぬ彼等にとってはどちらが地獄だったのでしょうか。
山南「あそこが待ち合わせの屋敷ですね。よろしいですか?」
彼女が小さくうなずいたのを見て、我々はその門をくぐりました。
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朧 龍 - ほたてさん» コメントありがとうございます!そして受験、お疲れさまでした!ほんと皆様のコメントがもう有難くてありがたくて…。今後も細々頑張ります♪ (3月2日 1時) (レス) id: 43c48621e7 (このIDを非表示/違反報告)
ほたて - 受験が終わり、久々に読みに来ました!やはり朧龍さんの作品は最高です!! (2月18日 12時) (レス) @page15 id: cd4402c2ff (このIDを非表示/違反報告)
朧 龍 - 時雨さん» ありがとうございます〜!見つけていただけて光栄です!3日は凄いですね‼チマチマ更新したりするので暇があれば是非ぜひ〜 (1月22日 23時) (レス) id: 43c48621e7 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 3日前にこのお話を見つけ、気がつけばハマりここまで読み進めてしまった‥めちゃくちゃ面白かったです! (12月3日 0時) (レス) @page3 id: 3e5827ba66 (このIDを非表示/違反報告)
朧 龍 - 土方優菜さん» コメントありがとうございます!すべて読んでいただけているとは、本当にありがたい限りです。まだ番外編チマチマ書いてますが本編の方も亀の歩みで進めていきたいなと思っております。これからも楽しんでいただけますと幸いです♪ (11月19日 20時) (レス) id: 43c48621e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朧 龍 | 作成日時:2023年9月18日 22時