845話 ページ20
山南side
貴女「というわけだからさ、やっぱ寒さに備える必要があると思うんだよね。
体動かし辛くなるし。」
山南「これから冬になりますし、やはり北は一層冷えますからね。」
いつになく彼女の口数が多いのは、やはり緊張によるものなのでしょうか。
それもこれから誰に会うのかを考えれば無理からぬことなのでしょう。
貴女「あ、ねぇ、お団子!ずんだ餅ってここら辺のお菓子だよね?」
山南「ええ、そういえば長らく口にしていないものです。」
貴女「ね、ね、あとで食べようよ。勿論眼鏡のお兄さんのおごりね。」
山南「その程度でしたら安いものです。」
遠い昔に行ったあの甘味処は、今も変わらずあるのでしょうか。
かつてはさほど気にもしなかった故郷の味もなかなかどうして感慨深いものがあります。
貴女「あ”〜、行きたいって言ったのは僕だけど行きたくない……。
でも、ご褒美もできたことだし頑張りますかぁ。」
はぁぁと大きく息を吐きながら伸びをする彼女はとても華奢で小さい。
一回り以上も年の離れた少女に何と酷な運命を背負わせてしまったのでしょうか。
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朧 龍 - ほたてさん» コメントありがとうございます!そして受験、お疲れさまでした!ほんと皆様のコメントがもう有難くてありがたくて…。今後も細々頑張ります♪ (3月2日 1時) (レス) id: 43c48621e7 (このIDを非表示/違反報告)
ほたて - 受験が終わり、久々に読みに来ました!やはり朧龍さんの作品は最高です!! (2月18日 12時) (レス) @page15 id: cd4402c2ff (このIDを非表示/違反報告)
朧 龍 - 時雨さん» ありがとうございます〜!見つけていただけて光栄です!3日は凄いですね‼チマチマ更新したりするので暇があれば是非ぜひ〜 (1月22日 23時) (レス) id: 43c48621e7 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 3日前にこのお話を見つけ、気がつけばハマりここまで読み進めてしまった‥めちゃくちゃ面白かったです! (12月3日 0時) (レス) @page3 id: 3e5827ba66 (このIDを非表示/違反報告)
朧 龍 - 土方優菜さん» コメントありがとうございます!すべて読んでいただけているとは、本当にありがたい限りです。まだ番外編チマチマ書いてますが本編の方も亀の歩みで進めていきたいなと思っております。これからも楽しんでいただけますと幸いです♪ (11月19日 20時) (レス) id: 43c48621e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朧 龍 | 作成日時:2023年9月18日 22時