【薄桜鬼】名無しの少女の本業は暗殺者です！弐＝２４＝

843話 ページ18

9月も半ばを過ぎた頃、ようやくスケジュールのすり合わせが上手くいって松本良順似合う段取りが付いた。










時間がかかったと言えばそうだが、一般庶民が旧幕府方のお偉いさんの医者に会おうともなれば早い方なのかもしれない。









いや、むしろよく合ってくれることになったというべきか。










だが、それよりも問題がある。








貴女「なーんで眼鏡のお兄さんがそこで手を振ってるわけ。」












土方「一緒に行くんだとよ。別にいいだろ。」


















貴女「ええー、なんかこう、他の人にはナイショねー、みたいな感じだったじゃん。」













何を訊きに行こうか察してるくせに。










……いや、だからか。







山南「こう言っては何ですが、私と一緒でも損はないと思いますよ。
　 道案内もできますからね。」












貴女「そっか、仙台藩出身だったっけ。」













山南「ええ、暫く離れていたとはいえ、多少の土地勘はありますから。」














貴女「よし、採用。」















迷子はもうゴメンだからね。













もっとわかりやすいランドマークほしいと切実に思う、京都とか迷宮でしかない。

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