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836話 ページ37

あの日羅刹になってから。
















僕の中に眠っていた「本来の鬼の力」とやらが目覚めてしまったようだ。



















そしてその弾み、とでも言おうか、もう一つ大きな変化があった。

















そう、それがこの人との出会いだ。
















いや、出会い自体は随分と前にしているのだが。















千羽「あら、どうしたの?黙り込んで。」
















貴女「いや、改めて変な感じがするなーって。夢の中で自由に

  自分の大昔のご先祖様と話してるなんてさ。」













千羽「まあ。それは私も同じよ。まさか自分の子孫と

  こんな風に話すことができるようになるだなんて、思ってもみなかったわ。」












そう、ここは夢の中。















何がどうなってか僕は自分の意思で彼女と自由に彼女と会話ができるようになった。












寝ている間、夢の中でだけ、という条件はついているが。















これがいわゆる明晰夢というやつか。



















千羽「私達八瀬の鬼が持つ力は夢に関連するものなの。だからかもしれないわね。」



















成程、と思った。



















僕にとって夢というのが人の見るそれと違うものだったのも、
このせいだったかもしれない。















あれはおそらく、不完全な力の覚醒だったのではないだろうか。
















でも、本来ならばそれで終わるはずだった。












それ以上の覚醒は起こらないはずだった。












彼女の話を聞けば聞くほど、僕も彼女の同胞であり、
そして“人間ではなかった”と思い知る。














だめだ、今はそんなことを考えるよりも多くの情報を得るのが先だ。












貴女「えっと、前回は鬼の一族の家ってのについて教えてもらったんだっけ。

  十鬼衆ってのと、はぐれ鬼っての。」


















千羽「ええ、そして私が治めるのが八瀬の里。

  貴女はこの時代の八瀬の頭領に会っているのよね?」











貴女「ああ、お姫さん……確か千姫、だったかな。」

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朧 龍 - 薄桜鬼十五周年おめでとうございます‼︎‼︎ (9月18日 0時) (レス) id: 2b4964e941 (このIDを非表示/違反報告)
朧 龍 - ほたてさん» コメントありがとうございます!ご新規様に楽しんでいただけて、更に2度もコメントしていただけるなんて嬉しすぎます♪これからもちびちび更新していこうと思う………………いけるんじゃないかな、ちょっと遅すぎかもですが頑張るので見守って頂けますと幸いです! (2023年4月29日 22時) (レス) id: c08c46de83 (このIDを非表示/違反報告)
朧 龍 - 檸檬茶(レモンティー)さん» コメントありがとうございます♪ホントに少しずつしか進めてませんがコメントとても励みになっています!チョコチョコと更新していけたらなぁと思いますので気が向いて覗いてもらった時にちょっとでも進めてたらなぁと思います。 (2023年4月29日 22時) (レス) id: c08c46de83 (このIDを非表示/違反報告)
ほたて - 続きありがとうございます!!!!これからも応援しています!! (2023年4月15日 11時) (レス) @page23 id: 15ff941fb0 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬茶(レモンティー)(プロフ) - お久しぶりの更新ありがとうございます!!本当に本当に大好きな作品なので続きを読むことができて嬉しいです。 (2023年4月11日 12時) (レス) @page23 id: 294854976d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朧 龍 | 作成日時:2021年12月18日 23時

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