835話 ページ36
目を丸くして口をポカンと開けている、
驚いている人のお手本みたいな彼女に説明をしてあげるとしよう。
貴女「人間は四足歩行をやめたことによって脳を発達させたんです。
なので頭部だけで体重の一割も占めるんです。
僕ならだいたい……四分の三貫ってところでしょうか。」
寝ころんだまま彼女の顔を覗き込みながらニコッと笑いかける。
貴女「僕はお嬢さんの言うとおり、ゆっくり休むことにしますね。
実は丁度いい枕が欲しいと思っていたところだったんですよ。」
いやぁ、Win−Winだね、素晴らしい!
固くない、かといって柔らかすぎない、人肌の最高級枕だ。
貴女「じゃあ、僕ものんびり休ませていただきますので、
そうですね、四半刻もすれば足も痺れてくるでしょうが、ま、罰なのでしょうがないですよね(ニヤリ)」
よしよし、これでぐっすり休めそうだ。
・
あの後しっかり休ませてもらい、すっかり彼女の足は痺れた。
あれで本当に彼女の気が晴れたのか、それは僕にはわからない。
元来僕は人の思考を読むことにかけては訓練してきたわけだが、
人の感情の機微にそう明るい方ではない自覚はある。
何しろ自分自身の感情が壊れているのだから。
それでも、彼女を覆う黒い影が少しでも腫れてくれたら、と願うしかない。
さて、問題は僕の方だ。
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薄桜鬼十五周年おめでとうございます‼
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朧 龍 - 薄桜鬼十五周年おめでとうございます‼︎‼︎ (9月18日 0時) (レス) id: 2b4964e941 (このIDを非表示/違反報告)
朧 龍 - ほたてさん» コメントありがとうございます!ご新規様に楽しんでいただけて、更に2度もコメントしていただけるなんて嬉しすぎます♪これからもちびちび更新していこうと思う………………いけるんじゃないかな、ちょっと遅すぎかもですが頑張るので見守って頂けますと幸いです! (2023年4月29日 22時) (レス) id: c08c46de83 (このIDを非表示/違反報告)
朧 龍 - 檸檬茶(レモンティー)さん» コメントありがとうございます♪ホントに少しずつしか進めてませんがコメントとても励みになっています!チョコチョコと更新していけたらなぁと思いますので気が向いて覗いてもらった時にちょっとでも進めてたらなぁと思います。 (2023年4月29日 22時) (レス) id: c08c46de83 (このIDを非表示/違反報告)
ほたて - 続きありがとうございます!!!!これからも応援しています!! (2023年4月15日 11時) (レス) @page23 id: 15ff941fb0 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬茶(レモンティー)(プロフ) - お久しぶりの更新ありがとうございます!!本当に本当に大好きな作品なので続きを読むことができて嬉しいです。 (2023年4月11日 12時) (レス) @page23 id: 294854976d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朧 龍 | 作成日時:2021年12月18日 23時