831話 ページ32
はあ、と溜息を吐きながら土方は指示を出す。
土方「A、おまえは部屋で休んでこい。」
貴女「えー、大丈夫ですって。」
千鶴「Aさん!」
貴女「……げ、鬼が来ちゃた。」
音を聞きつけて駆け付けた千鶴の登場に彼女は顔をしかめる。
テキパキと彼女の状態を調べる千鶴に今のこと頃は大人しくされるがままだ。
千鶴「脳震盪を起こしているかもしれません。今は休みましょう。」
そう言いながらグイグイ押してくる。
貴女「押さなくてもいいですよ〜。大人しく会議に参加するくらい別段問題ないですって。」
千鶴「いいえ、疲れてるときは一度しっかりと休むべきです!」
ちらりと幹部達の方を一瞥すると、揃いもそろって深くうなずいている。
あんたらだって疲れてるだろうに、人のこと言えたもんかよ。
でも、こうして背中に伝わってくる彼女の大して強くもない力を感じると
無下に振り切る気力も失せる。
貴女「ハァ、わかりましたよ、僕の負けです。」
千鶴「じゃあ私がしっかりAさんのこと見てますからね。」
貴女「えー、信用されてないなんて、悲しいですねぇ。」
芝居がかった仕草で大袈裟にしょげてみせるが、千鶴は力を緩めない。
千鶴「その手には乗りませんからね!」
貴女「ちぇっ。」
そんな言い合いをしながら去っていく二人を見送りながら永倉がポツリと溢す。
永倉「Aちゃんって、なんだかんだ言いつつも千鶴ちゃんには弱いよなぁ。」
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朧 龍 - 薄桜鬼十五周年おめでとうございます‼︎‼︎ (9月18日 0時) (レス) id: 2b4964e941 (このIDを非表示/違反報告)
朧 龍 - ほたてさん» コメントありがとうございます!ご新規様に楽しんでいただけて、更に2度もコメントしていただけるなんて嬉しすぎます♪これからもちびちび更新していこうと思う………………いけるんじゃないかな、ちょっと遅すぎかもですが頑張るので見守って頂けますと幸いです! (2023年4月29日 22時) (レス) id: c08c46de83 (このIDを非表示/違反報告)
朧 龍 - 檸檬茶(レモンティー)さん» コメントありがとうございます♪ホントに少しずつしか進めてませんがコメントとても励みになっています!チョコチョコと更新していけたらなぁと思いますので気が向いて覗いてもらった時にちょっとでも進めてたらなぁと思います。 (2023年4月29日 22時) (レス) id: c08c46de83 (このIDを非表示/違反報告)
ほたて - 続きありがとうございます!!!!これからも応援しています!! (2023年4月15日 11時) (レス) @page23 id: 15ff941fb0 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬茶(レモンティー)(プロフ) - お久しぶりの更新ありがとうございます!!本当に本当に大好きな作品なので続きを読むことができて嬉しいです。 (2023年4月11日 12時) (レス) @page23 id: 294854976d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朧 龍 | 作成日時:2021年12月18日 23時