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680話 ページ30

彼女は最初、目の前の青年が何を言ってるのか理解できなかった。









そして、それを理解した時、彼女の口からは自然と笑いが零れていた。









平助「何がおかしい!」









ヤート「おかしいわよ。だって、あの子に名前がないってことまで知ってて

  ここまで来たんでしょう?そんなの、おかしいに決まってるじゃない。」









今時、この日本で名前が無いなんて人間がまともであるはずがない。









そのことを知っていてなお、彼はここまで飛び込んできた。









それとも、彼は元からこちら側の住人なのだろうか。









いや、それはない…と思う。









もしそうなのだとしてもあまりに行動がお粗末すぎる。









そんな程度で生きていけるほど此方の闇は甘くはない。









第一、仮に彼がこちら側に人間だったとして、

まだそう大して付き合いが長いわけでもないコールドをここまで必死に、

傷ついてまで一人で奪いに来るわけがない。









きっと彼はバカがつくほど底抜けのお人好しなのだ。

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朧 龍 - 30000hitいきました、ありがとうございます! (1月23日 11時) (レス) id: 940989ec5c (このIDを非表示/違反報告)
朧 龍 - 20000hitいきました、ありがとうございます! (2021年1月15日 20時) (レス) id: 345339f75a (このIDを非表示/違反報告)
朧 龍 - 10000hitいきました、ありがとうございます! (2019年4月22日 15時) (レス) id: 6e67730913 (このIDを非表示/違反報告)
朧 龍 - 名無しの少女第2章、三周年を迎えることが出来ました。ありがとうございます! (2018年12月29日 3時) (レス) id: 345339f75a (このIDを非表示/違反報告)
朧 龍 - 桜龍さん» コメントありがとうございます!励みになります!これからも楽しんでいただけると嬉しいです。 (2018年12月29日 2時) (レス) id: 09eed93317 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朧 龍 | 作成日時:2018年6月5日 17時

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