351話 ページ21
広間に集まった幹部達に向かって僕は手をついて頭を下げた。
自分の行動に微塵の躊躇いもなかった。
貴女「お願いします。戦えとは言わない、日野に里帰りするだけでいい。
江戸を離れてください。」
自分で甲府行きは罠だと証明しておきながらなんと都合のいいことか。
もし僕が彼らの立場なら話にのったりしない。
だが、ここで引くわけにはいかなかった。
近藤「では、甲府はどうするんだ?幕府側は俺達の動きを探ってるだろう。」
貴女「その手の工作は僕がやる。爆破、情報操作には多少の自信がある。
だから、お願いします。」
僕は誠を助けたい。
僕にはないあのまっすぐな目で僕より重いものを背負わされた少年を
ほんの少しでも守りたい。
焼け石に水、杯水車薪、そんなことは百も承知だ。
ただ、余計な負担を少し減らしてやりたいだけだ。
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朧 龍 - 60000hitいきました、ありがとうございます! (2023年4月6日 23時) (レス) id: 43c48621e7 (このIDを非表示/違反報告)
朧 龍 - 50000hitいきました、ありがとうございます! (2020年3月18日 19時) (レス) id: 345339f75a (このIDを非表示/違反報告)
朧 龍 - 40000hitいきました、ありがとうございます! (2018年12月17日 16時) (レス) id: ea8560f806 (このIDを非表示/違反報告)
朧 龍 - 20000hitいきました、ありがとうございます! (2018年3月26日 9時) (レス) id: dfcc0b32bc (このIDを非表示/違反報告)
朧 龍 - 10000hitいきました、ありがとうございます! (2017年2月2日 21時) (レス) id: bdb3c46ea6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朧 龍 | 作成日時:2016年9月30日 23時