342話 ページ12
肝心の話がまだ始まっていない。
近藤「その話がまだだったな。実はな、今度は甲府に出向くようにとの命が下った。」
原田「甲府といや、甲府城に何か用ってことか?」
近藤は首を縦に振る。
近藤「新政府軍に慶喜公の恭順の意を伝え、楯突く者から甲府を守る、
ということに表向きはなっている。」
山南「表向き、ということは裏があるのですね。」
近藤「ああ、真の目的は、甲府城にて敵を迎え撃つことだ。
成功した暁には我々に甲府城をくださるようだ。
勝安房守が資金等を用意してくださる。」
戦うことになったというのに、彼の声には若干力がない。
永倉「その、勝安房守ってのは、たしか恭順派の奴だろ。
何で俺達に戦うように言うんだ?」
近藤「その真の目的というのにも、裏があってだな・・・・・・。」
幹部がげんなりとした顔をする。
いったい、どれだけ裏があるのか。
近藤「なんでも、恭順派の立場の者にとって我々は厄介な立場らしくてな・・・・・・。」
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朧 龍 - 60000hitいきました、ありがとうございます! (2023年4月6日 23時) (レス) id: 43c48621e7 (このIDを非表示/違反報告)
朧 龍 - 50000hitいきました、ありがとうございます! (2020年3月18日 19時) (レス) id: 345339f75a (このIDを非表示/違反報告)
朧 龍 - 40000hitいきました、ありがとうございます! (2018年12月17日 16時) (レス) id: ea8560f806 (このIDを非表示/違反報告)
朧 龍 - 20000hitいきました、ありがとうございます! (2018年3月26日 9時) (レス) id: dfcc0b32bc (このIDを非表示/違反報告)
朧 龍 - 10000hitいきました、ありがとうございます! (2017年2月2日 21時) (レス) id: bdb3c46ea6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朧 龍 | 作成日時:2016年9月30日 23時